写真の絞りはとても重要

綺麗なクレマチスの花ですよね。
実はこの写真はF32 s1/15で撮影した写真です。

次にほぼ同じアングルで撮影した写真が↓

_MG_8169

こちらはF2.8 s1/2000で撮影した写真です。

上下の写真は同じ露出量です。
簡単に言うと光を水に置き換えます。
バケツ1杯のが適正露出とします。
では絞りは蛇口の開け閉めとなります。

蛇口を開ければ水が沢山出て早くバケツが一杯になります。
逆に蛇口を絞ればバケツに水が溜まるのに時間がかかります。
その時間がシャッター速度です。

絞りを絞ると光の量は少なくなりますから、シャッター速度が遅くなります。
上の写真ですね。
逆に絞りを開くと沢山光がレンズを通して沢山カメラに取り込まれますから、シャッター速度が速くなります。
それが下の写真です。

上下の写真は絞りとシャッター速度以外は変っていません。

絞りの値は国際基準で決まっています。
F1、F1.4、F2、F2.8(1/2000)、F4(1/1000)、F5.6(1/500)、F8(1/250)、F11(1/125)、F16(1/60)、F22(1/30)、F32(1/15)、F45

F1が一番明るく人間の目と同じ明るさです。
一段露出が増える事に、光の量は半分になります。
つまりシャッター速度は2倍になる訳です。

上の写真がF32でシャッター速度が1/15秒でした。
下の写真は7段階開く訳ですから、シャッター速度は1/2000秒になります。
理論的にはそうなりますが、実際はレンズ面の反射などで多少ロスが出ます。
現在はコーティング技術が進み、それほど気にならないレベルだそうです。

覚えて損のない知識です。
上下の写真で見た目の一番の違いはピントです。
上の写真は全部ピントが合っているようです。

下の写真は1つの花が確認出来るだけで、後はピントがボケています。

そうなんです、絞った時と開いた時の最大の違いは、ピントの深さなんです。
通常は写真用語で被写界深度と言います。
ピントの基本はピントの位置から手前に1、奥に2の割合で合います。
ですから、画面全体にピントを合わせたければ下から1/3の場所に合わせれば効率的なわけです。

風景は隅から隅までピントの合っている状態パンフォーカスな写真多いですが、料理とか女性は絞りが開放に近い、ピントの合う範囲が狭い写真が好まれます。

その方が技術的に難しくなるのは言うまでもありません。

オマケはボルネオで撮影したランの花です。
これもコンパクトカメラで撮影した写真ですが、オートしか使えませんが、絞りを開くような撮影法で撮りました。
気持ち良い写真ですね。

ああ、写真の事になると沢山書けちゃいますね。
でも誰が読むのかね(笑)

タグ:
写真の事
絞りとシャッター速度
試写界深度

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

このブログはBlogランキングに参加しています。

バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです!

応援よろしくお願いします(^^)

コメントは受け付けていません。

ページの先頭へ