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源泉かけ流しって、案外難しい。

今日のテーマは源泉かけ流し温泉についてです。
施設によっては、源泉掛け捨て温泉と呼んでいるところもありますが、個人的に捨てるという表現はあまり良くないとおもっています。

さて、一時偽装温泉が問題になりましが、厳密な意味では偽装源泉かけ流し温泉ってのもあるかもしれません。
温泉が沢山出ていれば、源泉かけ流しで運用できるってもんでもありません。

源泉の量はどの位必要か

いったい、源泉かけ流しには、どのくらいの量の温泉が必要か?
それは供給する湯船や、入浴人数によって変わってきますが、大まかな目安は、湯船の大きさによって変わってきます。

標準的には、大勢利用する施設は一時間でお風呂のお湯が入れ替わる程度です。
仮に10トンお湯を貯める湯船に供給する量は(10トン×1,000)÷60=167ℓ/毎分入れると望ましいって事です。

源泉温度の問題

例えば「十日町の下条温泉 みよしの湯」の源泉は毎分2,000リットルも出ていますが、源泉かけ流しではありません?
何故だと思いますか??????
それは源泉温度が低いため、加温が必要になります。
加温した温泉をすべて捨ててしまうと、膨大な燃料費が必要になります。このように量のハードルをクリアしても温度の問題があります。

次に松之山温泉のように、源泉温度が高温の場合も問題です。
高温過ぎて湯船に提供できないわけです。
そこで、水で薄めるか、熱交換で温度を下げるしかないわけです。
※当館は熱交換で温度を下げています。
水で薄めたら、源泉かけ流しではなくなりますし、熱交換システムにしても、大量の水が必要になります。
このように源泉かけ流しは結構、難しいでしょ。

源泉かけ流しの定義

  1. 新しい湯を常に浴槽に注いでいること
  2. 注がれた分だけの湯が浴槽の外にあふれていること 
  3. あふれた湯は決して浴槽に戻さないこと 
  4. 湯量の不足を補うために、浴槽内で循環ろ過させないこと
  5. 毎日お湯を落として、掃除がなされていること

成分を損なわない源泉が、新鮮な状態のままで浴槽を満たしていることが維持できている状態ですが、例外的に、基本はあくまでも“源泉100%”だが、入浴に適した温度にするため、泉質を損なわない範囲での最低限の加水・加温は認める・湯量不足を補うための水増し加水は認めない などが求められます。

源泉かけ流しでも、塩素消毒は必要か?

次に消毒ですが、各県の保健所の指導によって、源泉かけ流しでも塩素消毒を義務図けている県もあります。
条例に源泉かけ流しでも塩素消毒を明記している県別マップをご覧になってください。
新潟県はグレーゾーンですが、あくまでも塩素消毒が基本ということです。

個人的には源泉かけ流しで源泉温度が60℃以上の場合は、毎日浴槽を掃除し、他の場所も清潔に管理できている場合は、塩素は省くことができると思っています。
※60℃以上ではほとんどの細菌が死滅してしまうため。

源泉かけ流し温泉の酸化還元電位

さらに、源泉掛け流し温泉には還元力が期待できるそうです。酸化=さび=老化ですが、還元力はその逆ですから、若返りも可能なわけです。 最近温泉の温泉の酸化還元電位(ORP)で還元力の指標とする動きがありましたが、あまり指標にはならないというのが現実です。

源泉かけ流し待望論の問題点

色々な意味で源泉かけ流しには価値はあると思いますが、もし日本中の温泉が源泉かけ流しでなくてはダメと言ったら、おそらく7割以上の施設は運営できなくなると思います。
適切な循環は、資源を上手に使う方法の一つなのです。

スポイト温泉の方が問題

もっと問題なのはスポイト温泉です。 これは、表示に加水ありって表示すれば、温泉を水でうすめることが可能です。
そのことを逆手にとって温泉の量を補うために、温泉よりはるかに多い水で薄めて使用している施設もあります。
そんな施設はどうでしょうか? 特に巨大旅館で、部屋に温泉のお風呂付って施設に多いらしいですが。
こう言ったケースは今のルール的にはOKだとしても私は温泉として、絶対認めたくないですね。
一時偽装温泉が問題になりましたが、消費者を欺く問湯点ではあまり変わりがない気がします。

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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