X-2 初飛行成功

興味ない人は、全く関心ないかもしれませんが、昨日防衛装備庁が発注していたX-2(ATD-X)が初飛行に成功しました。

ついに飛んだって感じです。
実は初飛行は一昨年の年末に予定されていました。
その後、エンジンが止まった時に自動的に回復するソフトウェアを開発し組み込むのに時間をかけ、各部のチェックに時間をかけ、昨日ようやく初飛行をしました。

今回のX-2は戦闘機の実験機です。
自衛隊が使っているF-2(支援戦闘機)の後継として実験機を作り、国産化が可能かどうか判断するための機体です。

自衛隊では主力戦闘機は外国産の戦闘機を、そして支援戦闘機は国産でと言うのが今までの流れでした。
しかしF1は純国産でしたが、後継機のF2ではアメリカの横やりなどで、国産は出来ませんでした。
それがF16と言うアメリカの戦闘機をベースに共同開発で出来たのが現在活躍しているF-2です。

その次の後継機をどうするか判断するための、実証機が今回のX-2です。
今回はエンジンから丸ごと国産で、ステレスを目指しています。
ステレスってのはレーダーに映りにくい飛行機って事です。
敵に発見されにくいって事ですよね。

最近の新しい戦闘機は殆どこの機能を備えているのが主流で、お隣の中国は国産のステレス戦闘機の開発を終えて、まもなく実践配備になろうとしています。

そうなると、日本の上空に領空侵犯しても分からないって事もありうるので、防衛省ではステレス戦闘機を発見できるシステム(カウンターステレス)のシステムの開発も急務として、自国でステレス戦闘機を開発する意義を強調しています。

でも、個人的には新しい戦闘機を開発するのに、予算は最低でも2兆円位必要とされています。

例えばそれだけかけて開発したとしても、生産されるのは200機程度だと思いました。
1000機も作る予定があるならね。

チョット予算かかりすぎかも。
今回の予算は400億円位だと思いました。
お金が無いので、風防と脚はF1の部品転用です。
でもエンジンはハイパワースリムエンジンと言われ、小さく軽いのに大きな推力が得られる、日本の先端技術が大量に使われている先端エンジンだそうです。

この航空機エンジンを作れてる技術を持っている国は世界でも少ないらしいのです。
さらに、今回は先端エンジンだと言う事です。
動画を見てもらうとわかります、飛び立つ前にエンジン後部から炎が出ていますが、あれがアフターバーナーと言い、最大出力を出すための技術だそうです。

車で言ったらターボみたいなものですね。

世界二次大戦後、アメリカによって航空産業は解体させられました。しかしこれから、日本は先端技術を生かし航空産業を主力産業にするために頑張らなくてはいけません。

最近初飛行したMRJもそうですし、ホンダジェットもその流れです。
だから、2兆円かけて開発しても、その技術は民間にも活用され、世界の競争に勝てる技術となって商品(航空機)にフィールドバックする事を考えると2兆円は高くないのかもしれません。

さらに、海外に依存しなくても自国で自国を守る戦闘機の技術を持つ事が大きな抑止力なるのも認めなくてはなりません。

さあ、これからこのプロジェクトはどうなるのでしょうか?
個人的には興味津々でス。

タグ:
日本の航空産業
日本独自の戦闘機
航空産業

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