2015.2.17(火)
氷温貯蔵って?余り聞かないけど何だろう?
今日は自然を上手に利用している技術を特集しています。
朝は木材の品質を向上させる「新月伐採」について書きました。
お昼は、色々のご意見を頂きましたが「EM菌」について書きました。
そして、今回は「氷温貯蔵」についてです。
そして、明日は「雪中貯蔵」について書きます。
テーマが決まっていると楽ですね、考えたり悩んだりする時間が少なく済みますから。
氷温技術って?
食品を冷蔵庫で保存するには、冷温保存(約10度~0℃)と氷温保存(0℃~?)と冷凍保存(0℃以下)の保存方法がありますが、この氷温保存ってあまり聞きませんよね。
水は0℃で凍りますが、実は食物は凍り始める温度が0℃以下なんです。
それぞれ、食物によって違いますが、たとえばリンゴは-3℃付近まで凍りませんし、サクランボは-4℃付近まで凍りません。
お肉や魚介類は大よそ-2℃付近です。
このように0℃を下回っても、凍らない温度帯を氷温帯と言い、その温度帯で食品を貯蔵する事を「氷温貯蔵」と言います。
この「氷温貯蔵」で食品を貯蔵すると鮮度を落とさず長期間保存が可能になります。
リンゴやナシなど1年間保存しても鮮度を保てるそうです。
そして、氷温で熟成して、さらに食味が上がるそうです。
じゃ、冷蔵庫の温度調節機能を使ってやってみればいいじゃないか。
と考えがちですが、0.1℃の温度を調整する氷温技術では、一般の冷蔵庫のサーモスタットでは温度が安定せず氷温冷凍庫としては使えません。
それには専門の冷蔵庫が必要になります。
氷温貯蔵の効果
また「氷温貯蔵」には4つの利点があるとわれています。
その1 うるおい効果
「氷温貯蔵」すると水分が隅々まで行きわたり、うるおい効果が全般に見られます。
その2 長期間の保存効果
「氷温貯蔵」の最も利点は保存期間の長さです。いつまでもみずみずしく、冷凍のように細胞が壊れるリスクも無く、通常の冷蔵保存の3~5倍は楽に保存できます。
その3 美味しくなる
細胞は氷温下のストレスにさらされると、凍ることを防ぐ為に不凍物質を分泌します。この不凍物質のアミノ酸や糖分が食味を向上させるのです。
その4 衛生的になる
「氷温貯蔵」中は病原大腸菌やサルモレラ菌など、有害な病原菌が減少するため、衛生的に保存できます。
など優れた特徴があります。
興味があったら氷温協会のホームページがあるので、ご覧になってください。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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