最近は下火になった「EM菌」ってどうよ?

最近は下火になりましたが、一時生ごみに「EM菌」を利用して堆肥にして循環型社会を作る運動が盛んにありました。
松代にも、EMぼかしを作って、希望した家庭に配布する活動がありました。

ではこの「EM菌」って何だったか? おさらいの意味も含めて勉強してみましょう。

「EM菌」の開発者は、沖縄の琉球大学農学部 比嘉照夫教授です。有効微生物群の利用で、それらを総称してEM菌と呼んでいます。

僕も本を読んだのですが、大よその概念は微生物には物を酸化させてしまう微生物群があり、一般には酸化=腐食の意味です。腐食菌の微税物によって有機物が酸化すると、腐食し悪臭を放つ微生物群で、ここでは悪玉菌とでも呼びますか。
また、それとは違った微生物も存在し、それらは有機物を抗酸化させる微生物達です。例えば発酵や熟成がい例で、EMは、光合成細菌・乳酸菌・酵母を中心とした様々な抗酸化物質を産生する微生物の複合体だそうです。これらを善玉菌と呼びますか。

私も実際に生ごみを「EM菌」で発酵させたことがありますが、腐敗臭はしなく、酸っぱい香りがします。
これが土中には素晴らしい肥料になると言う話なので、実際に畑に入れてみましたが、なんとタヌキや獣がほじくって失敗でした。

もう一つの方法が、米ぬかなどに種菌を植えて発酵させ、それを畑に直接撒いて、耕うんするやり方もあるそうですが、この方法だと管理が良いとしばらくすると畑に白い菌糸が一杯張り巡らされるので、こうなると何を作っても上手に育つそうです。

特に部屋などに「EM菌」の原液を薄めた水をスプレーすると悪臭が早く消えるファブリーズのような効果や、トイレや臭いの出る場所に散布するだけで悪臭が消えるそうです。

この「EM菌」も一時は流行しました、近くのホームセンターには生ごみを入れて発酵させる専用のEMバケツも販売されていましたが、現在は全然見なくなりましたね。

それから、「EM菌」を飲むと健康になるという使い方もあったようです。
お腹には乳酸菌が有効ですからね、だったら「EM菌」もという発想なんでしょうね。何か、宗教的ですよね。

勿論、色々な科学者が検証実験を行って、殆ど効果がない、証明できないなどの結果と、有効であったという相反する報告が数多く発表されていますが、まだ結論は出ていません。

しかし、一般の家庭には殆ど浸透しておらず、原因としては面倒であるとか、生き物だけに管理が面倒だから。効果が不確定などの様々な面から現在は殆ど利用されたいません。

だったら今年は「EM菌」を使ってみようかと、天邪鬼な僕でした(笑)

誤解のないように追記します。
正直、僕はEMにつては不勉強ですが各地で熱心に活動されている方も多いでしょうです。

しかし調べてみるとEMについては批判的な方や研究機関も多く、例えばウキィペディアによる検証項目を見るとタイ国農務省などの39のプロジェクトで100人近い研究員が検証した結果、EM菌が有効の確認は出来なかったようです。
また、他の研究結果では有効性が認められたという報告もあり、良く分からないと言うのが実感です。
私の個人的な見解ですが、多くの方が利用して実感しているのなら、それはそれで良いと思いますが、だからEMは凄いんだって妄信的に走るのはどうかと思います。
あくまでも、個人的な見解ですが実際に効果が無いと言う方もおいでですので、団体や地域、個人が納得して使用するのは全く構わないと思います。

だた一時のブームは確実に下火になっている事は確かな事実として認識された方が良いと思います。
ただ、今でも効果的として使い続けている方も多いのも事実です。

タグ:
EM菌
環境運動

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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