松之山温泉は配管も詰まらせるくらい、強力です。

今朝のナステビュウ湯の山の温泉も元気に湧き出しています。

今朝のナステビュウ湯の山の温泉も元気に湧き出しています。

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松之山温泉は非常に濃い温泉です、濃い温泉で良質泉だから半端ではなく浴槽にも温泉の固形物である湯花が沢山出来てきます。
利用する方にとっては、濃くて良い温泉ですが、管理する側にとっては非常に大変な温泉なのです。

実は2年前に、井戸から施設まで約1キロありますが、その部分の配管をすべて交換しました。
なぜかと言うと、以前の配管はφ65㎜とφ100㎜でしたが、急こう配の配管部分が、管の周りに石みたいに硬い鉱物質が付着して、狭くなってしまいました。

それが、徐々に施設まで来る温泉量を少なしてしまって、最終的に毎分100リットル程度に減ってしまったので、全行程の配管を交換しました。
今回は発泡剤で保護した、特殊の2重管を使用したことと、途中途中に強力磁石を設置して、電気イオンを中和する仕掛けも作りました。

これは、以前の経験から、緩い勾配から、急こう配に変わった直後の場所が特に配管に固形物が付着していたので、それを防止するためです。

色々話を聞いたのですが、本来なら流速が弱くなっている部分に、温泉の成分が付着するのは理解来ますが、実際は急こう配に変わって、温泉の流速が増すと、温泉成分が付着して、管を狭くします。
おそらく温泉中の色々な成分が、急こう配で流速が増したために、配管との間に摩擦につにより、電子的にマイナスイオンを帯びて、それが配管に付着してしまったのだと想定しました。

配管を変えてみて、一番の変化は温泉の輸送量が増えました。
本当はもっと沢山の温泉も送ることも可能なのですが、使用しないので捨てるのは勿体ないので、温泉井戸のバルブで絞って調整しています。

そして、今までは1キロ配管内に運ばれてくる間に、音度が約20℃低下していましたが、新配管にしてから、それが僅か2度~5度程度になりました。

当館の井戸は、源泉温度は96℃もありますが、それが現在は90℃以上で館内まで引き込むことが可能になりました。
当館は温泉を使用できるまで、下げる為に地下水と熱交換で、温泉は50℃程度まで下げる、そして地下水を70℃~40℃位まで温める事が可能なのです。
※熱交換は3回行っています。

お蔭で、さらに高温になったので、館内の暖房の殆どは温泉との熱交換で得た温水で賄えるようになりました。

当館の冷暖房は冷房は冷水をファンコイルという器具で、空気を冷やして冷房に、逆に暖房は温水をファンコイルで空気を温めて温風にして暖房に使用しています。
車のラジエターのような仕組みです。

昨年も殆どの暖房を温泉熱で賄えましたので、おそらく今年の冬もボイラーに頼らずに暖房できると思います。

優れた省エネシステムなのですが、温泉が来なくなると、全てが成り立たないのが欠点かも知れません。
日本三大薬湯の松之山温泉は、管理も難しいですが、実は恩恵も沢山あります。

タグ:
松之山温泉

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