2018.2.20(火)
2月の後半になりましたが、ナステビュウ湯の山の復興状況はどうなっている?
もう2月の後半になりましたね。
松之山の積雪も2.9mと3メートル目前となって来ました。
今年は3.0m超えはあるのでしょうか?
さて、早いもので当館も休館して10カ月もたってしまいました。
最近の一番多い質問
最近電話等で一番聞かれるのが、いつ頃、再開するんでしょうか?
と言う質問です。
個人的にも、知り合いからナステビュウ湯の山の再開の日を聞かれてることが多いです。
現状は?
しかし・・・・
実はナステビュウ湯の山の再開の時期は正確には誰にも分からないのです。
最大の原因は温泉井戸に入れる特殊ポンプがいつ頃現場に納品されるかが分からないって事です。
なんでそうなったか?注文したのに、どうなっているのか?
松之山温泉は温度が高く、国内で生産されるポンプでは対応できません。
そこで、海外製の鉱山用の特殊ポンプを採用しました・・・・
と言うよりそれしか松之山温泉を汲み上げる選択肢が無かったと言う事です。
実はナステビュウ湯の山の源泉を復活させるには、現在の井戸を増掘りするか、別な場所に新たに掘る方法があります。
しかし、両方掘っても温泉が出る保証がありません。
しかも、期間も膨大にかかります。
地下には温泉はあるんです
次に地下には温泉はある事が分かっていますが、その温泉を温泉動力装置で汲み上げる方法です。
今までは自噴していた温泉ですが、今後は温泉ポンプなどで汲み上げる事で、温泉が確保出来るのです。
昨年の検査でその事は分かっているんです。
実はこの方法は、一般的な方法で通常の温泉はこの方法で温泉を確保しています。
そこで当館もその方法を採用しました。
この温泉動力装置は大きく分けると2つの方法があります。
一つは、温泉井戸にエアー管と導入管の2重の管を入れ、エアー管から空気を送り、空気が浮き上がる力で温泉を汲み上げる方法です。
この方法は、設備が簡単で初期費用も安くなる傾向ですが、空気を送るので温泉が井戸内で酸化してしまう事と、安定性に若干の不安があるようです。
さらに、当館の場合は泉質が塩分の濃い温泉です。
井戸内に管を挿入して、空気を送ると管が酸化してしまい、すぐに錆びてしまう問題です。
松之山温泉のように、塩分の濃い温泉は経験則から、半年に一回の配管交換が必要になる事を想定しないといけないようです。
そのたびに休館し、さらに費用も掛かるこの方法はあまり適切ではないと判断しました。
次に温泉ポンプを源泉井戸内に設置する方法です。
この方法は一般的な温泉を汲み上げる方法ですが、ここで問題になるのが松之山温泉です。
非常に高温で源泉で96℃もあります。
この温度に対応する国内生産している温泉ポンプがないって事です。
特別仕様で新規に製作も難しいとのことでした。
色々調べた結果、温泉用のポンプではないですが鉱山用のポンプで対応することが分かりました。
また、日本国内での実績も数例ある事が分かりました。
問題は価格が高価な事と、特殊ポンプなので制作して輸入するまでに時間がかかるって事です。
当初発注から半年ほど見てほしいとのことでした。
さらに北朝鮮有事が発生すれば、輸入が不安定になり、さらに時間がかかる事もありゆるそうです。
しかし、それしか選択肢がないと判断しましたので、そのポンプを採用しました。
新潟県から許可を頂き、すぐ発注させてただいたので、そこから半年となると5月の下旬から6月の上旬を予想しています。
そこから設置し調整するとなると2週間程度かかる予想です。
ですので、営業再開は順調に運んで6月中旬から下旬を想定しています。
勿論、その特殊ポンプが早く手元に届けば、それだけ早く温泉が確保でき早く営業再開できる訳です。
他にも電気工事や源泉の場所に高圧受電設備(キュービクル)を設置したりする工事。
配管や機械の点検調整も残っています。
こんな事情からです
それらすべてをクリアして初めて営業再開できるのです。
現状だと、特殊ポンプの現地納入日がはっきりしないので、いつ頃営業再開するとお答えできないのです。
現状だと6月中旬から下旬ころで、一日も早く再開できるように、努力しています、、、、、、
と言うお答えしかできない訳です。
楽しみにしているお客様、関連の問屋さんや取引業者の皆様には、本当にご迷惑をお掛けしています。
ご理解よろしくお願いします。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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