2015.2.14(土)
自宅で安全な入浴を楽しむ Part 2
先回は入浴事故の実態を色々書かせてもらいました。
→自宅で安全な入浴を楽しむ Part 1
今回はどうして入浴事故につながるのか、原因を探って見たいと思います。
入浴事故につながる要素
まず入浴事故につながる要素ですが、冬期間に多発している事を考えると温度差が上がることが要素となります。
それに、水圧とお風呂の温度など、それらが複合的に絡み合って体に悪影響を及ぼしているのです。
脱衣所のヒートショックによる影響
先回も2回のヒートショックによる血圧の急激な変化を書きました。
今回は少し詳しく書かせていただきます。
まず、居間(室温25℃)から脱衣所(室温10℃)の温度差を15度と想定しました。
ここで起きる変化は、まず脱衣所で裸になるので、全身の毛細血管が委縮するので、血圧が上昇します。
それと、そこにあった血液が一気に内臓や脳に流れ込み、この段階で脳出血のリスクが高まります。
お風呂に入った段階のヒートショック
脱衣所ですっかり冷えたからだを、今度は42℃以上のお風呂にいきなり入ったとすると、脱衣所が10℃でお風呂が42℃ですから、その温度差は32℃となり、非常に大きな刺激となります。
まず、水圧が首から下で約500キロも掛かるって言われています。
そして、お風呂に入った瞬間は体の防御反応で血圧がさらに上昇します。
その血液は一気に頭部に集まり、その為に心臓も負荷がかかります。
ここでのリスクは心臓や脳に負担をかけます。
ここでもまた、心筋梗塞、脳卒中や心不全や脳出血のリスクにさらされます。
お風呂に入って暫くすると…
次に収縮していた血管は、お風呂の温度で温められ、一気に広がります。
すると血圧が今度は一気に下がり、30~90mmHgも下がる方もおいでだそうです。
それだけ急激な血圧の変化では失神してしまう方もいますし、お風呂で失神して溺死した方が意外にも多いそうです。
さらにお風呂での体の変化
その後、体が温まると水中でも汗をかきます。
すると血液がドロドロになりやすく、さらに高齢者は糖尿病や高血圧、脂質異常症のある人も、動脈硬化が進行していることがあるため、心筋梗塞、不整脈、脳梗塞のリスクにもさらされます。
どの地域に何時ごろ入浴事故は起きているか?
では、どの地域に入浴事故が起きているか? 沖縄は温暖な気象ですから少ないのは分かりますが、実は北海道も少ないのです。
これは寒冷な地域に住宅が対応していて、脱衣所も温かいからだと想定されます。
逆に多いのが東北や北陸なの雪国に多い傾向にあります。
時期的には12月から1月が一番多いのですが、まだまだ油断は出来ません。これから3月になっても冷え込む日が多いので気を付ける必要があります。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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