2015.1.28(水)
松之山温泉は無限か?有限か?
コンコンと超高温の良質泉が、自然にどんどん湧き出す。
それが一般的なイメージの松之山温泉です。
限りなく湧き出すように思える松之山温泉ですが、チョット考えてみましょう。
全国でも火山性の温泉ではない限り、自然に湧き出す量を越えて、ボーリングを至る所にして、ポンプで強制的に温泉をくみ出せば枯欠や、大幅に量が減るなんて問題も多発しています。
或いは地震で量が減った、と負う声も聞かれます。
地震でお湯の温度が変わった温泉もあります。
それは栃尾又温泉です。
湯船では38℃前後ですので、一度変わると寒くて入っていられない温泉になります。
また、加温するとラジウム分が飛んでしまって、あの温泉の特異性が無くなります。
そこで、考えたのが湯船の中に温水パイプを這わすやり方。
逆熱交換ですね。
これだと、源泉かけ流しはそのままで、温度だけ少し上がれるわけです。
現在は元の湯温に戻ったと言う話を聞いています。
松之山温泉も、元あった温泉井戸1号井と2号井のトータルの湯量では将来に不安があるので新源泉を開発したと聞いています。
松之山温泉には他にも井戸は有りますが、松之山温泉街で使用している新旧の井戸合計が毎分600ℓ
当館の井戸が毎分200ℓ
※おおざっぱな数字で推定も含まれており、現在使用している量ではありません。
合計で毎分800ℓのお湯が出ていると仮定すると、毎日1,152tずつお湯が出ていて、年間では420,480tのお湯が毎年出ている計算になります。
トラックに換算すと52,560台になりますが、逆に良く分からない例えになりましたネ(笑)。
つまり、とてつもない量の温泉が出ているって事に成ります。
とてつもない量といえば、日本一の湧出量がある別府温泉は、松之山温泉の約2,000倍も出ています。
上には上があるもんです。
最近は新潟大学の調査により、松之山温泉はジオプレッシャー熱水型の温泉だと言う説が一般的です。
つまり化石型の温泉で、太古の海水が地中に閉じ込められら物が、現在湧き出ているという説です。
では、埋蔵量は?
正直分からないって言うのが本音なんだそうです。
正確には詳しく調査しないと分からないって事です。
新潟大学の某准教授によれば、かなりの量は想定できるが、調査してみないと分からない、そうです。
バイナリー発電の説明会に来た地球物理学の先生は、数千年、数億年の埋蔵量があるので、早々に枯れるの心配は無いと言うお話でした。
総称すると、良く分からないって言う事が僕の結論です。
最終的には、限りある資源なので無駄な使用をしないで、出来るだけ有効に使った方が理想ですが、10年後には温泉が出なくなるって言うレベルではなさそうです。
もっと詳しく説明できる方もおいででしょうが、僕には、すぐ枯れると言う量ではないですが、枯れる?又はそうではないという問題も含め、良くわからないと言ったのは正直なお答えになります。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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