見直そう日本の伝統の湯治を!

湯治は日本の文化だ!

日本の伝統文化で「湯治」があります。 昔の人は、体調を取り戻すために、一定期間温泉地で自炊しながらお風呂で疲れを取っていました。 こうした、湯治は全国的で、既に殆んど絶滅状態ですが、まだ僅かに残っているようです。 湯治は、日本人の健康文化で長い間熟成され完成されてきました。折角、確立した文化です。
ここで途絶えさせるにあまりに勿体ないと思いませんか。

湯治って何?

忙しい現代では、湯治と言う言葉が死語になりつつあります。 湯治は古来からの日本の伝統文化の一部でもあります。簡単に湯治を表現すると、温泉地に 泊りがけで行って、毎日お風呂に入って体の調子を正常化することが目的です。
長い経験則から湯治は、7日を一回りとして、最低でも3巡が良いとされています。 ですので、湯治の標準日数は21日間となります。
その間、休息を取りながら、温泉地でお風呂に入る訳ですが、湯治宿と言われる自炊を前提とした 宿に宿泊するのが一般的です。
湯治宿や湯治のできる旅館は最近はかなり減りましたが、現在も 玉川温泉や東北や九州に数多く残っているようです。
こういった 宿では、一般的に4,000~3,000円で宿泊でき、自炊が原則です。有名なのは秋田県の玉川温泉/青森県の八甲田温泉郷 酸ヶ湯温泉/ 岩手県の国見温泉 石塚旅館/岩手県の大沢温泉/秋田県の乳頭温泉  黒湯温泉などどれをとっても、素晴らしい温泉地ばかりです。

新潟県にも栃尾又温泉の自在館のように、湯治で連泊する方には割 引して利用しやすいプランもあるようです。
湯治の基本は、まずお風呂に入る事ですが、他には栄養(食事) /睡眠(休息)/運動 など総合的な取り組みで効果を倍増させます。

湯治の標準日数

古来から湯治は7日一廻りとすると、3廻りが標準になります。つまり、一巡が21日になります。 しかし、現代では約一か月もお風呂に時間を割けないですよね。でも、毎日温泉に入浴するなら可能では ないでしょうか。湯治では、一日3回程度入浴すると良いとされています。 大体一回り目は体を温泉に慣らすことが目的になりますので、一日1回か朝晩の2回程度の入浴が標準にな ります。秋田県の玉川温泉など強酸性泉は、慣れるまでに時間が掛かるようです。 しかし、当館のように弱アルカリ性の塩化物泉はさほどショック症状は出ていませんので、それほど警戒 する必要はないと思います。 その後は1日3回程度の入浴を2週間続ける事が標準になります。 また、昔から湯治では好転反応が出ることがあると言われています。 この好転反応とは、症状が一時的に悪化に向かい、その後好転するというものです。 これも人体の不思議ですよね。
玉川温泉では、皮膚がただれる方もおいでだという話を聞いたことがありますが、それを我慢してお風 呂に入り続けると、ただれた皮膚がきれいに治るそうです。
現代医学ではにわかには信じがたいことで すね。

湯治はどうして、効果があるんでしょうか?

慌ただしい日常生活から離れ、大自然に身を置き、環境を変える ことで気分がリフレッシュされるだけでも、心が和らぎます。
するとストレスも自然に解消され、解放感を充満するだけで、体調は戻りますよね。

すると食欲も旺盛になり、身体の抵抗力と免疫力が驚くほど強くなります。
さらに早朝散歩したり、適度な運動と、バランスのとれた食事で相 乗効果が期待できます。
そこに、温泉に入る事で、温泉の持つ力と、深部体温が上がる事に よる免疫力のアップにより体調がどんどん解消されます。
その事により、アレルギーに対する抵抗力も増してくるんでしょうね。

最近の癌の治療は、免疫力を強くする免疫療法が主力になってきていると聞きますが、日本人は湯治で自 分の体の体調を整え、免疫力を最大限に高め、薬を服用しないでも体の不調を整えて頑張って来たんです よね。

湯治で治すのは体だけではなく、心の効果も大きい。

湯治で治すのは体調だけではなく、心も治してくれるのです。 例えばウツ症状でも、軽いうちなら湯治でかなり改善すると思います。 これは、お風呂の天地効果と、開放感、体調改善などの複合効果だと思われます。 湯治に向く病、向かない病 大病後の療養、手術の後の回復など非常に湯治は効果的ですが、湯治に向かない病もあります。
それはケガなどで、まだ傷が埋まっていない場合や、患部に腫れが残るっている場合、さらに進行性 の悪性腫ようなどです。
特に悪性腫ようの場合は、新陳代謝が盛んになり、悪性腫ようも活性化する可能性があるからです。

湯治会員を3月から新しく開始します。

 当館でも出来る事を色々考えましたが、現代では湯治が難しいと思っていました。
でも自宅で療養する方など温泉の湯治が出来るのではないか?そんな方を対象に、湯治会員を始めます。
内容は1か月間休館日(月2回)以外何回入浴しても同一料金とさせていただきます。 料金は1か月間期間中は何回入浴しても¥6,500とさせていただきます。
内容は温泉ソムリエによる温泉の知識と湯治入浴のやり方を30分程度説明させていただいた後に開始と なります。
あまり多くの方の利用が無くても良いのです。 例えば年にお一人しかいなくても、温泉の力で元気に社会復帰される方がいれば、 十分だと思っています。
折角ある温泉を最大限利用して、地域の方が元気になってもらえると嬉しいな~ と思っています。

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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