2014.9.27(土)
三大希少温泉を求めて。
以前、温泉は9種類と書かせていただきましたが、その中でも特に貴重な温泉があります。
それは、二酸化炭素泉(炭酸泉)/含鉄泉/放射能泉の3つですが、放射能泉は測れませんし、臭いも味も色もないですから、より新鮮で大量の温泉に浸かるより方法はありません。
その点、栃尾又温泉の自在館 下の湯は理想的なんですね。もう2重丸です。
さて、今回は二酸化炭素泉についてです。
効能は別として、本物の上質天然炭酸泉って日本に数か所しかないのでしょう。
上越の七福の湯に行くと、素晴らしい泡付の人工炭酸泉があります。
少し塩素臭いですが、炭酸の濃度は文句なしです。
希少温泉なんだから、やっぱり天然泡付炭酸泉にはいりた~ぃ
ちなみに泡が付けばよいのであれば、近くでは津南町に宮野原温泉 宝山荘がありますが、おそらくメタンガスの泡ではないかと思う。
先日行った奥会津の大塩温泉も炭酸は十分感じたが、泡付までは確認できなかった。
もう一度二酸化炭素泉(炭酸泉)お勉強
ここで、炭酸泉をもう一度勉強すると日本の温泉法ではお湯1㍑中に炭酸ガスが0.25g(250ppm)溶けたものを炭酸泉と定義されており、正式には「単純二酸化炭素泉」といいます。
そのなかでも、1000ppm以上のものを高濃度炭酸泉と言います。
高濃度な炭酸泉は医療分野でも活躍しています。
例えば入浴中に皮膚に付着する炭酸ガスは、非常に小さな分子で簡単に皮膚を通過して毛細血管まで浸入してきます。
毛細血管は、浸入してきた炭酸ガスを老廃物としてみなし、洗いながそうとします。
これが血管を広げ、酸素を送りこもうとすることによる血流の活性化作用なのです。
二酸化炭素泉(炭酸泉)の効能
・血管を広げ、血液量が約1.5倍になります。
・毛細血管の活動が活発になって、肩こりや腰痛がやわらぎます。
・血圧が下がります。
・体内の血液がアルカリ性になります。
・体内の酸素濃度が上がります。
・通常のお湯に比べ約3倍の保温力があります。
・体の表面が弱酸性になり美容効果があります。
・体の代謝が活発になり、筋肉痛や関節痛の原因となる乳酸の減少を早めます。
どうして二酸化炭素泉が良いのか?
(1)血圧を下げる
普通のお湯の場合、入浴直後は血圧が急上昇し、やや下がるものの入浴後も高めに推移します。さらに42度以上では血栓をつくりやすくなり、脳卒中の原因になることもあります。ところが炭酸泉入浴では、血管拡張作用によって血液の流れをスムーズにし、血圧を上昇させない効果を生み出します。
(2)血液をアルカリ性にする
炭酸ガスは大部分が水とくっついており、重炭酸イオン(炭酸水素イオン)になります。これが、老化や病気の元凶であるいわれている「活性酸素」の動きを妨げる働きをし、血液の酸化を防ぐと言われています。美容効果や老化を抑えることになるのです。
(3)エネルギー代謝率を上げ、ダイエットに効果あり
炭酸ガスの気泡が血液に入ると、血液中の二酸化炭素は上昇し、マラソンや激しいスポーツをした直後のように酸素不足になります。しかも炭酸泉入浴時の体温の上昇は普通の水の2倍以上の早さです。ぬるいお湯でも体温を上昇させることから、①汗をかきやすい、②エネルギー代謝量が大きい、③湯冷めしにくくよく寝られる、④心臓に負担をかけずに長湯できる、⑤ダイエット効果もある(飲料すると胃の中でガスが膨れる為、満腹感が得られる)
(4)胃腸を整え便秘を緩和
飲用することで胃腸の血管を拡張し、胃腸障害緩和になります。
(5)疲労回復を促す
運動すると水素イオンが発生して血液が酸性になります。同時に発生した炭酸ガスが「重炭素イオン」をつくり、血液を中和してくれます。疲労の原因となる水素イオンや乳酸は、炭酸に含まれる重炭素イオンが排除してくれ、乳酸はいったん肝臓に運ばれて糖に分解されるか、尿や汗となって体外に排出され疲労回復になるのです。
所が二酸化炭素泉の現状は
天然二酸化炭素泉は鮮度が命です。炭酸飲料をコップに入れて放置したらどうなりますか?
はい、時間とともに炭酸が抜けちゃいますね。
更に加温して41℃位に温度を上げたらどうなりますか?
炭酸は抜けちゃいますね。
いくら「源泉」の段階で炭酸ガスが多量に含まれていても、浴槽で感じられなければ意味がない。「出来立ては美味しかったんですけどねえ」となります。
実際炭酸泉の源泉名を調べて行ってみても、浴槽での泡付はほぼ皆無でした。
そういった意味で、本当の炭酸泉はないかもしれません。
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今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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