2018.1.18(木)
復興を後押しするのは、やっぱりお風呂でした。
昨日で、阪神淡路大震災から23年たちました、と書きました。
今日は復興の陰にお風呂があったというお話です。
今日ご紹介するのは、森温泉と言う銭湯の物語です。
今から23年前の阪神淡路大震災で兵庫県神戸市にある森温泉も全壊しました。
そして当時残ったのが、負債5,000万という事実だけでした。
森温泉のあった東灘区森南町では8割の家屋が倒壊して78人の方が亡くなった激震地でした。
町で1軒のお風呂屋さんの森温泉は改装を終わったばかりで、震災で建物は全壊してしまったのです。
後に残ったのは絶望と借金だけだったようです。
経営者の立花さんも、すべてを失い近くのテント村の村長さんとして援助品の配布などを行っていたそうです。
当時は自衛隊のお風呂などはあったが、満足の環境ではなかったようです。
そして、周りの住民からの再建を望む声に後押しされ再建を決意したそうです。
僅か震災から半年でプレハブだけれど露天風呂も備えた森温泉を再建したそうです。
それから2006年には、耐震構造を備えた「湯あそびひろば 森温泉」として完全復活しました。
当時の経営者の立花武さんは、現在故人となられていますが、遺言状にご自分のお子さんに「この仕事は非常につらく厳しい仕事だが、夫婦二人三脚で公共性の高い仕事を、来てくれるお客さんのためにがんばって欲しい」と書き残していたと言います。
お風呂屋さん1軒がどれだけ復興に役立ったかというエピソードに、神戸市の東遊園地にある慰霊と復興のモニュメントがあります。
ここには震災で亡くなった人たち、復興に力を尽くした人たちの名前が刻まれていますが、先月、このモニュメントに立花武さんの名前が加わったそうです。
その位住民に慕われ感謝された方のようです。
当地十日町でも、震災や水害の度に日帰り温泉が大きな役割をはたして来ました。
絶望から立ち上がる時、お風呂がどれだけ役に立ってきたか、改めて考えさせられました。
武さんは震災にあった時60歳でした。
その時すべてを失って、さらに負債まで抱えて再建を決意しました。
それから比べればナステビュウ湯の山の現状は恵まれていると思います。
同年代の私も何となく励まされるお話なので紹介しました。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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