2014.11.4(火)
持病をお持ちの方の、入浴法紹介します。
こんにちは。私は以前、温泉入浴指導員の資格も取りましたって紹介しました。
年に数回、日本健康開発財団から資料が送られてきます、その中で症状別の入浴法というのがあったので、この場で紹介させていただきます。
高血圧
42℃以上の熱いお湯での入浴(高温浴)は血圧が急上昇しますので避けましょう。
38℃~40℃のぬる湯なら安心です。特に冬の間、脱衣室が冷えていると血圧も上がるので、脱衣室も温めておきましょう。
糖尿病
高温の湯に入りますと酸化ストレスが発生して糖尿病に悪い影響を与えます。38℃~40℃のぬる湯に入りましょう。
また、糖尿病の薬を飲んでいる方は、低血糖発作を予防するため食前は避け、食後に入浴するようにしましょう。
高脂血症
高温浴は血液中のコレステロールを上げる可能性があります。
お湯は40℃までにしましょう。
また、入浴だけでコレステロール値を下げる事は困難ですので水中運動などを併用しましょう。
心不全
重度の心不全の方は浴槽への入浴は避け、シャワーや60℃以下の低温サウナ、足湯だけにしましょう。
軽度の心不全の方も、肩まで湯に浸かる全身浴は避け、みぞおちまでの半身浴にしましょう。
動悸や息切れが出たらすぐに浴槽から上がりましょう。
脳梗塞後遺症(四肢麻痺)
お湯の中のリハビリは関節が柔らかくなり、効果的です。
理学療法士など専門職の指導の下で実施するとよいでしょう。
自宅のお風呂の場合は浴槽の出入りで転倒の恐れがありますので、無理せずに介護をお願いし、動作に合わせた手すりの設置などを行うとよいでしょう。
肺気腫、慢性気管支炎
お風呂に入って湯気を吸いこむことは痰を出やすくするなど、利点があります。
38℃~40℃のぬる湯に入って、湯気をしっかり吸いこみまよう。
全身浴は胸部を圧迫し呼吸が苦しくなりますので、みぞおちまで湯に入る半身浴にしましょう。
在宅酸素療法をしている時
入浴中も酸素を吸入するようにしましょう。基本は半身浴です。
息苦しさや動悸を感じたらすぐに浴槽から上がりましょう。
パーキンソン
身体がかたくなりますので、浴槽への出入りは転倒しないように注意が必要です。
湯の中は関節が柔らかくなるので、軽い運動をするとよいでしょう。
認知症
日中入浴すると入浴後眠くなって昼寝をしてしまい、夜不眠になって落ち着かなくなることがあります。
夕方以降に入浴するようにしましょう。
腰痛
熱のある腰痛や、起こしたばかりの腰痛の時は温めるのは良くありません。
2・3日して少し落ち着いてから入浴するようにします。
慢性の腰痛は入浴で、ゆっくり温めると痛みが改善します。
関節痛
熱がある時、間接に赤みがある場合や痛みが起こったばかりの時は温めるのは良くありません。
2・3日して少し落ち着いてから入浴するようにしまよう。
慢性の関節痛は、お風呂でゆっくり温めると痛みが改善し、関節の曲げ伸ばしも楽になります。
風邪
38℃を超えるような高熱のときを除けば、風邪の時もお風呂に入って問題ないと考えられます。
お風呂上りは湯冷めしないようにすぐに体の水分を拭き取って休みましょう。
慢性の頭痛
波打つ頭痛の時は片頭痛である時が多く入浴は控えます。
肩こりを伴う息苦しい頭痛の場合、筋緊張性頭痛である事が多く、温めると症状が和らぎます。
ぬる湯にゆっくり浸かりましょう。
傷、床ずれ
原則として入浴は構いません。ただし湯船に浸かる時は、傷や床ずれによってお湯が汚れるのを防ぐために、傷を防水性の被覆材で覆いましょう。最後に被覆材を剥がして傷にシャワーを掛け綺麗にします。
一般財団法人日本健康開発財 温泉医科学研究所 発行の健康づくりハンドブック 入浴指導介助編から紹介しました。
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- 入浴法
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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