2023.4.5(水)
温泉の衛生管理ってどうよ?
某老舗旅館のずさんさ
某老舗旅館が週一回の浴槽のお湯の取り換えを年2回しか行われておらず、レジオネラ菌が基準値の3,700倍検出された・・・・・
というニュースは衝撃的でした。
新潟県の基準では?
浴槽内のお湯の入れ替えは週に1回以上が推奨されていますが、循環旅禍を用いた施設では、新潟県公衆浴場の設置場所の配置及び衛生措置の基準等に関する条例でその最低頻度が決まっています。
浴槽水や消毒頻度の部分をピックアップすると↓
(16) 循環ろ過装置を使用していない浴槽水は、1日に1回以上完全に取り替えること。
(17) 循環ろ過装置を使用している浴槽水は、おおむね2週間に1回以上完全に取り替えるとともに、塩素による消毒その他の方法により消毒すること。
(19) 循環ろ過装置を使用していない浴槽は、1日に1回以上清掃し、及び消毒すること。
(20) 循環ろ過装置を使用している浴槽は、おおむね2週間に1回以上清掃し、及び消毒すること。
(23) 循環ろ過装置を設置する場合は、浴槽水を浴槽と循環ろ過装置との間で循環させるための配管をおおむね2週間に1回以上消毒し、かつ、1年に1回以上点検して生物膜等配管に付着した汚れを除去すること。
(24) 循環ろ過装置は、おおむね2週間に1回以上消毒し、汚れを排出すること。
(25) 集毛器は、1日に1回以上清掃すること。
条例なので、表現が固いですが、簡単に言うと源泉かけ流し(濾過器を用いていない浴槽)毎日お湯の入れ替えと清掃と殺菌を行いなさい。
濾過器を用いている場合は2週間に1回お湯の入れ替え、清掃殺菌を行いなさいと言うことですね。
当館では?
さてさて、当館の場合は内風呂は完全に濾過器を用いていないので、毎日お風呂のお湯の入れ替え、清掃殺菌を行っている。
さらに露天風呂も同様に毎日お湯の入れ替え、配管及び浴槽の清掃殺菌を行っている。
これだけやっていれば、衛生的に万全かというと、そうではないと考えています。
だから毎週休館日には、配管及び浴槽の徹底消毒を行い、最低でも2か月に一回は浴槽水の検査をしながらレジオネラ菌のが発生していないかチェックしています。
これだけやれば万全、とも思っていません。
今でも消毒薬剤の変更や、よりよい清掃方法を模索しています。
常に言っていますが、日本三大約湯と言われる超良質泉を管理する施設としては、それに似合った管理が必要です。
力のあるものは、それなりの責任が伴うと思っています。
私たちの、この管理体制は横浜で過去に2回もレジオネラ菌中毒事故を起こした、現在の管理体制を参考に構築させていただいています。
最後に管理の行き届いている浴槽は、角や隅など清掃が難しい部分でもツルツルしているのもので、そういった部分にヌルヌルを感じる浴槽は、気持ち悪くて入る気がしません。
しかし、いつか我々もヒューマンエラーで衛生的にお客様にご迷惑をかける事があれば、すべての責任は社長の私であると思っています。
そのような覚悟を持って施設を運営しております。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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