2017.10.8(日)
広い範囲をお花で埋める、ノウハウお教えします。
今年は休館していますが、当館の周りに約4,000~5,000本の花を植えました。
今年は過去の経験から単一の花を植えました。
それが、現在満開で多くの人を楽しませたりしてくれます。
何でそんなこと始めたか?
私がナステビュウ湯の山に来たのは、今から10年前です。
当時は外の管理など全くと言っていいほど手をかけていませんでした。
その時強く感じたのは、施設の中も外も同じく管理していなければならないって事でした。
集客施設で、施設の内外が汚れている施設に繁盛店はないはずです。
だったら、外も何とかしようと動き出したのです。
最初は。
最初は耕すころとから始めました。
マメコンと言って小さな耕運機で少しずつ耕していきました。
地面は硬くて、マメコンでも容易に耕せないような土地でしたが、少しづつ耕して、最初の年はコスモスを植えたところ、非常に喜んでもらえました。
花の時期が長いのも大事
その後、色々な植物を植えました。
コスモスやヒマワリは花期が短すぎてダメですね。
だって苦労は殆ど一緒なわけですよ。
種をまいて、苗を作って、花壇を耕し整備して、定植して消毒や草刈りなどの管理をする手順は一緒です。
それなのに1週間程度の花を楽しむために一連の手間をかけるのは非常に効率が悪くなっています。
やはり、仕事として行う場合は効率も必要な条件です。
そう言った面から、花の時期が長い植物を選ぶのも大事だと感じました。
そう言った面ではマリーゴールドなども非常に良いと思って植えたこともあります。
しかし、栽培してみて道路わきなど、舗装の照り返しの高温や乾燥などの過酷な条件に弱いって事と、元々土壌に青枯れ病の菌糸が含まれているようでした。
残念ながらほぼ全滅するほど、青枯れ病に侵されてしまいまいた。
青枯れ病と立ち枯れ病も似たような症状ですが、皆さんもトマトを栽培していたら、夏に突然枯れちゃった経験ありませんか?
あれが青枯れ病の可能性が高いです。
この病気はカビの一種だそうですが、土中に菌糸が残っていると毎年発病しちゃう病気のようです。
他の植物
となると花期が長くて、立ち枯れ病や青枯れ病に強い品種となります。
今まで栽培していて、サルビアなどはその条件では良かったです。
しかし、花のバリエーションが赤系に偏る部分もありますが、最近はいろいろな花の色も出てきましたが、イマイチ(笑)
色々試行錯誤してみた結果現在のジニア(百日草)になっています。
今年作った品種の紹介
昨年も一緒ですが、ジニア(百日草)を作っています。
ジニアにも色々な品種があります。
有名な品種に「プロフュージョンシリーズ」があります。
一重と八重の品種もありますが、両方栽培してみましたが、やや小ぶりでしたが優秀でした。
種が高いのが欠点ですね。(笑)
「ジニア・リネアリス」も作ってみました。
秋になると、伸びてしまってイマイチでしたね。
現在はザハラXLリシーズを栽培しています。
この品種は一重ですが花色が豊富で、生育旺盛で花付も良い品種です。
ザハラは八重もありますが、花色がまだ少ないのと、花が終わった後、腐る可能性があるので摘み取った方が良いのですが、、、、、
全体で4,000本以上ですからね。
ちょっと無理(笑)
青枯れ病の対策
ジニアであっても青枯れ病対策を怠ると半分くらいの株が被害を受けます。
色々やってみたのですが、一番効果のあった薬剤は バリタジンと言う殺菌剤です。
この薬剤をポットの段階で1回、定植して根付いた段階で1回、その後3~4週間程度したらもう1回消毒するだけでかなりの確率で発病を予防することが出来ました。
除草効果と肥料のW効果
本数が多いので草取りだけでも大変です。
そこで今年考えたのは、除草効果と肥料効果を考えて、ナメコの廃菌床をマルチとしてひく方法を考えました。
これは、生の廃菌床を植える場所に10センチほどかけるだけです。
暫くすると、発酵して50度程度の熱を持ちますが、かまわず苗を植えました。
枯れると思いましたが、全く影響なく育ち、雑草対策もばっちりで、成長も非常に順調です。
さらに保水効果もあったようです。
ホーリーバジルにも使いましたが、こちらも成績が良かったですね。
皆さんも近くで菌床きのこを生産している工場があったら、廃菌床がもらえないかどうか聞いてみてください。
松之山には、大きなナメコ工場があるから、そこから廃菌床をもらえるので助かっています。
まとめ
何で、そんなに毎年苦労して大量の花を植える事が出来るのか?
また、色々アイデアが出るのか?
その答えは「好きだから」なんですね。
昔から色々な植物を育てるのが好きでした。
だから、今やっている事は趣味の延長みたいなもんなんです。
好きだから、失敗してもへこたれない。
好きだから、いつまで続けても苦にならない。
好きだから、営業していなくても花だけは育立てたいと思うのです。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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