温浴ビジネスのセミナーに行ってきました。

昨日は普段お世話になっている、アクトパスのセミナーに行ってきました。
内容は色々ありましたが、心に残った事はこんなストーリーです↓

温浴ビジネスは市場規模が2007年から縮小に向かっている⇒お客様の評価が変わってきた⇒お風呂のバリエーションではなく、本物志向が強まった。

というストーリーです。

最近の温泉マニアが使う言葉にヒントがある

温泉マニアの方が最近使う言葉には温浴ビジネスのヒントがあると思います。私のコメント付きでご紹介しますね。

単純塩素泉

そんな泉質名の温泉は有りません、これは、さして特徴のない温泉を塩素で消毒しながら、循環で営業する施設をコアなマニアが皮肉で作った造語です。
逆に彼らが極上とする温泉は、山奥の特徴ある泉質で源泉かけ流しの天然温泉です。

センター系

これも、一理乱立した健康センターなどの、どこにでもありそうな施設を軽視して、センター系の温浴施設と呼んでいるのです。

間違った湯使い

少ない湯量を循環ろ過で、更に塩素消毒をしながら使いまわしている施設の事を言います。
これは無理な施設計画が原因で、たいして温泉も出ていないのに、大きなお風呂を作った結果、同じお湯で一週間も使いまわすような現象が起きているのです。

私はこの他「スポイト温泉」が挙げられると思います。
温泉法では温度調節のための加水は認められていますが、実は量の規定はありません。
したがって、殆ど水道水に多少温泉を混ぜて天然温泉と謳って営業してる施設もあるんです
日帰り温泉には割合少ないのですが、旅館系の大型施設には多いと認識しています。
実はこの「間違った湯使い」と「スポイト温泉」に近い施設は十日町近郊の施設にも有ります。

これからは本物の温泉を提供することが大事

今後はこれらの施設は敬遠されるといわれています。
これから大事なのは、炭酸泉や数種のお風呂をそろえる事ではなく、源泉かけ流しなどの本物の温泉を提供する事です。

塩素消毒ではない、お客様に負担の少ない消毒法を行うことも大切です。
また、水風呂において綺麗な天然水を大量に使っている施設が見直される時代が来るそうです。

当館の取り組み

施設側にも言い分があって、当館も一時露天風呂で塩素以外の身体には無害の消毒を試した時期もありましたが、高価であること、お湯が濁って汚らしく感じる、などの理由で塩素消毒に戻しました。

しかし内風呂は源泉かけ流しで運営していますし、小さいですが水風呂は天然地下水を使用しています。
道理で最近内風呂にお客様が集中すると思いましたが、寒いから外に出たがらない訳ではないのでしょうか?

しかし、温泉の量についてはまだ少し余裕があるので、露天風呂も源泉かけ流しの出来ないか?
出来ないにしても、今より沢山のお湯を供給する事が出来ないか?検討中ですが、ポイントは温泉より、温泉を冷やすために熱交の冷熱側に使っている地下水の量と配管経路にあります。

当館の温泉は非常に高温で、それを地下水との熱交換で50℃程度に下げて供給しています。
つまり温泉を多く使うには、相当分の地下水も必要です。
現在の水源では到底足りないので、新たな水源を開発すれば可能かもしれません。
今後の検討にさせていただきます。

塩素消毒に変わる消毒法も現在ではいろいろ開発されていますが、経費・安定性・有効性などの理由から決定打がないのが現実です。
薬剤を使わない方法では、紫外線の消毒方法などもありますが、この方法では温泉成分の一部も分解されてしまうようです。
長野県の十福の湯さんでは、あれほど大きな露天風呂のお湯をどうやって消毒しているのか、非常に気になる点です。

色々考えさせられましたが、これからもお客様の事を第一に頑張っていこうと誓った一日でした。

タグ:
これからの温浴ビジネス
スポイト温泉
センター系
単純塩素泉
天然地下水
源泉かけ流し
間違った湯使い

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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