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今年の冬(2025年12月~2026年4月)の雪を予測する。

9月上旬の雑感と冬の予想

9月の上旬は残暑が厳しく、とても冬の予想などできる気がしません。
それでも、毎年この時期に予想してきましたので、今年も私見ながら勝手に予想してみます。

気象庁の季節予報より

9月から10月にかけては、例年より暖かい日が続く見通しです。
ということは、今年の秋は「暖かく短め」になるのかもしれません。

ただし、冬の足音が近づく11月からは平年並みに戻る予報が出ています。
つまり、10月までは記録的な高温が続き、11月に入ると平年並みに移行、そして12月は寒い冬の入口となるのではないか――そんな予想をしています。

言い換えるなら、「温かい秋が駆け足で過ぎ去り、あっという間に冬が訪れる」イメージです。

冬のエルニーニョ/ラニーニャ現象は?

一般的に、冬にエルニーニョ現象が発生すると暖冬傾向に、ラニーニャ現象だと寒い冬になりやすいとされています。
ただし、2年前のような「スーパーエルニーニョ」になる可能性は低いでしょう。

では今年はどうでしょうか。

気象庁の発表によれば、ラニーニャ現象に移行する可能性は多少あるものの、極端なラニーニャやエルニーニョには振れず、中立的な状態になるとの予測が出ています。

今後の見通しとしては、秋にかけてラニーニャに近い状態となる可能性があるものの長続きはせず、冬には平常状態が続く可能性が高い(約60%)とされています。

海水面の傾向からでは、今年は極端な大雪も、暖冬もなさそうな感じに見えます。

日本海側の海水温

北陸地方整備局HPより

冬になると、なぜ日本海側だけに雪が多く降るのでしょうか。
それは、この図をご覧いただければ分かりやすいと思います。

シベリアや中国大陸から冷たい季節風が吹き、日本海上で大量の水蒸気を含みます。その湿って冷たい風が日本海側の山々にぶつかり、一気に雪となって降り積もる――これが日本海側に雪が集中するメカニズムです。

 

大雪になる条件は、冷たい季節風に加え、日本海の海水温が高いことです。
その条件の一つである海水温は、昨年同様、平年よりかなり高いと報告されています。

この状態で強い寒気が押し寄せないことを祈るばかりです。

北極振動

北極振動がマイナスになると、次から次へと寒波が押し寄せ、大雪の可能性が高まることが分かっています。

詳しくは、筑波大学 計算科学研究センターの田中博先生がお書きになった「日本の異常気象と北極振動の関係」をご覧ください。

では今年はどうでしょうか。現時点では「2025–2026年の冬は北極振動が弱くなる可能性が高く、その結果、寒気の中緯度流入が強まり、寒波・大雪・寒冷傾向の冬となりやすい」という予測が主流です。大雪と北極振動の関係が注目されるようになったのも、比較的最近のことです。

また、最近の冬の天気予報を聞いていて感じるのは、「偏西風の蛇行や南下」というキーワードが大雪に結びつくケースが多いということです。北極振動の影響による寒波が近づけば、大雪の兆候と考えてよいのではないか、と感じています。

今シーズン(2025年12月~2026年3月)の雪予想

以上の結果から、今年は暖冬にはならない見込みです。
ただし、昨年のように松之山で積雪が4メートルを超えるようなドカ雪になる可能性も低いと考えられます。

もっとも、これはあくまで寒波の状況次第です。もし強烈な寒波が北極から何度も流れ込めば、昨年同様の大雪となる可能性は十分にあります。

一方で、ラニーニャ現象もそれほど強くならないと予想されるため、今シーズンの雪は平年並みか、やや多め程度と見込まれます。
しかし2月の厳寒期には、寒波の影響による大雪に注意が必要です。

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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