2025.7.24(木)
ラピタスって知っていますか?
今日は、私が興味を持っている分野、先端半導体工場「ラピダス」について書きたいと思います。
ラピダス、正確には Rapidus株式会社 は、次世代半導体の国産化を目指して、1兆7,200億円という巨額の補助金と、アメリカの協力を得て、北海道に建設中の半導体工場です。
そのラピダスが18日、目標としてる、回路線幅2ナノメートル(ナノは10億分の1)の半導体の試作に成功したと発表しました。
では、もう本格的な生産段階に入ったのかというと……まだまだのようです。
技術的にも、まだ多くの課題があるとのことで、登山に例えたらまだ1合目らしいです。
さらに、生産ができたとしても、きちんと顧客を確保し、注文を取ってこなければなりません。
“日の丸半導体”ができるだけでは十分ではないというのが現実のようです。
加えて、コストの問題も大きな壁になります。
たとえば「歩留まり(製造した中で何%が製品になるか)」によっても、コストは大きく変わってきます。
この分野では、台湾のTSMCが世界トップを走っています。
ラピダスもこれまでに約2兆円の投資を行ってきましたが、量産化に向けて、さらに3兆円の投資が必要だとも言われています。
それほど、半導体をゼロから立ち上げるというのは、大変なことなのです。
かつて、“日の丸半導体”が世界を席巻していた時代もありましたが、アメリカの規制により、あっという間に衰退してしまった過去もあります。
今回、巨額の投資と大きなリスクにチャレンジしているラピダスには、ぜひとも日本の次世代の主力産業をリードする存在になってほしいと願っています。
頑張れラピタス!
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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