2016.4.3(日)
新潟では革命的なほど雪利用が本格化してきた。
雪は邪魔者か?
私たちの先祖は、雪と戦い冬の間の半年間雪と格闘してきた。
つまり、雪と喧嘩してきたんですね。
所が最近雪の話をよく聞き、仲良くしようという動きが盛んにおこなわれている。
勿論、仕掛人がいる訳ですが、それは後から紹介します。
本当に最近まで雪は戦うもので邪魔者って意識しかありませんでした。
勿論、生活の支障になるので、現在も除雪とか色々頑張っているんですね。
公共団体は現在でも、多額の除雪費を掛けて克雪に努めています。
僕ら豪雪地に住んでいる人は、やっぱり晩秋になると、「ああ、冬が来る」と思うと気がめいりますよね。
水資源としての雪
でも、大量の降る雪のお陰で、水資源には不自由しないで、田んぼなど山の上まで開墾する事が出来ます。
水資源としての雪ですね。
さらに、その水はダムに蓄えらえ発電などに使われています。
観光資源としての雪
そして、新潟県には沢山のスキー場があります。
今年みたいに、小雪だとスキー場も困ってしまうですね。
このように、観光資源としての雪利用もあります。
エネルギーとしての雪
さらに冷熱を利用して、夏場の冷房に使おうという試みも盛んにおこなわれています。
その先進地は上越市の安塚ですが、色々なタイプで雪を冷房に使ってきています。
実は雪冷房も大きく分けると2つあって、一つ目は直接雪の塊の中に空気を通して冷房するタイプ。
このタイプは雪冷房の最高峰と言えると思うのです。
湿度も調整され、空気中にチリやゴミも取り除かれ、自然の冷房+加湿器+空気清浄器みたいな機能を果たしてくれます。
しかし、施設が複雑になったり、維持管理が大変だったりして、現在は殆ど普及していません。
現在主流なのが、熱交換方式ですね。
これは、大きな雪室を作り、そこに大量の雪を保存して、水を掛けながら循環して、その冷熱を冷房に利用しようというものです。
現在、雪冷房と言うと、殆どこの方式です。
この雪室も、多くの実績があり、さらにノウハウも蓄積され、現在はかなりの完成度になっています。
そして、現在は省エネや低炭素時代になりました。
津南で、まだ本決まりになっていませんが、巨大なパソコンのデータセンターを作ろという計画もあります。
なぜ?津南と思われるかもしれませんが、エネルギーの多くはコンピューターから出る熱を冷やす冷房にかかるそうです。
その冷房を雪エネルギーで賄う計画だそうです。
食品保存としての利用
雪で食品を貯蔵すると、美味しくなると言う事は知られています。
例えば、津南の雪下ニンジンですね。
他の例を見ないくらい、人参が美味しくなり、現在は市場にも認知され、ますます需要が増えてきそうです。
そして、雪室コーヒーも忘れてはなりません。
あのコーヒー豆を雪むので貯蔵するだけで、すっきりした優しい味になります。
僕も雪室コーヒーは大好きです。
さらにワイナリーのも導入されています。
岩野原ワイナリーでは醗酵中の熱を雪の熱でコントロールする事を行っています。
そして、今回チョコレートでも雪貯蔵技術を使おうというチャレンジが進行中です。
こんな風に雪を利用して色々な試みがなされています。
まさに、雪利用は新時代に入ったと言えませんかね。
厄介者だと思った雪も、よく見てみると色々な利用法があるのです。
勿論仕掛け人は雪だるま財団の伊藤さんかな?
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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