温泉の適応症ってどういう意味よ?

強烈な泉質ですが、玉川温泉はまた行きたい温泉です。

強烈な泉質ですが、玉川温泉はまた行きたい温泉です。

一般の方は温泉の効能だと思っている方が大部分だと認識しています。
だってつい最近まで、テレビでバニーガールが「この温泉の効能は・・・・・・」
かなり古いって、そうかなぁ(笑)

温泉はなぜ効能って表記できないんでしょう?
それは、温泉法で決められている法律だから、と言う理由だと僕は考えています。

温泉の効果って科学的に実証されていないという背景もあります。
詳しく研究がされていないからなのですが、逆に言うともっと凄い効果が発見される可能性もあります。

例えば、温泉に入ると頭が良くなるなんて効能も発見されるかもしれないですよ。
法律で決められているので、紹介します。

適応症とは

適応症とは、温泉療養を行うことによって効果をあらわす症状のことです。

そして適応症には3種類あります。
適応症には、泉質を問わず共通する「一般的適応症」と、泉質によって定められた「泉質別適応症」があります。

さらに飲泉のよる適応症もあります。

一般的適応症

筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、
運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、
胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、
軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、
軽い高コレステロール血症、
軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、
自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進 などなどです。

入浴によって得られる一般的な適応症です。

泉質別適応症

単純温泉 自律神経不安定症、不眠症、うつ状態
塩化物泉 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
炭酸水素塩泉 きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症
硫酸塩泉 塩化物泉に同じ
二酸化炭素泉 きりきず、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症
含鉄泉
酸性泉 アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、耐糖能異常(糖尿病)、表皮化膿症
含よう素泉
硫黄泉 アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症(硫化水素型については、末梢循環障害を加える)
放射能泉 高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎など

要するに泉質によってさらに適応症が増えるって事です。
また新潟県でも燕温泉の「含硫黄―カルシウム・ナトリウム・マグネシウムー炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉」じゃこの泉質名の泉質別の適応症は?

この場合は硫黄泉+炭酸水素塩泉+硫酸塩泉+塩化物泉の泉質別の適応症が掲示できます。

つまり泉質名が長い温泉はマルチな適応症があると言う事です。

飲泉による適応症

最近は飲泉はあまり一般的ではなくなりましたが、これは飲泉する施設が少なくなったせいでしょう。

飲泉で記憶に残っているのは、玉川温泉は強烈でした。
源泉を飲むと、まるでレモンの生汁を飲んでいるような感じでした。
なんせpH1.2と言われ、日本一酸性が強い温泉だけはあります。

そして炭酸泉も面白いです。
サイダーみたいな味がします。
福島、奥会津の大塩温泉では近くに炭酸の井戸があり、自由に飲泉ができます。
サイダーのような炭酸の味を感じますが、鉄分も含んでいるので不思議な味がします。

次の表は泉質別の飲泉の適応症になります。

単純温泉
塩化物泉 萎縮性胃炎、便秘
炭酸水素塩泉 胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、耐糖能異常(糖尿病)、高尿酸血症(痛風)
硫酸塩泉 胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘
二酸化炭素泉 胃腸機能低下
含鉄泉 胃腸機能低下
酸性泉
含よう素泉 高コレステロール血症
硫黄泉 耐糖能異常(糖尿病)、高コレステロール血症
放射能泉

知識があると、温泉も楽しくなります。
皆さんもぜひ温泉を勉強してみてください。

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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