2020.11.5(木)
新型コロナのワクチンの開発は?
最近、あまり話題にならない気がしますが、新型コロナのワクチンを含んだお薬ってどうなっているの?
特にワクチン開発?ってどこまで進んでいるんでしょうか?
調べて見ました。
お薬の開発段階ってP1~P3まで三段階あるようです。
今回は新薬の開発ではなく、新物質が薬として有効か安全かを確認するための最終段階の臨床試験のお話で、三段階あるそうです。
P1
少人数の健康成人において、ごく少量から少しずつ「くすりの候補」の投与量を増やしていき、安全性はどうかについて調べます。
この際、副作用の有無も調べます。
勿論、人間で試験する前に、十分に動物実験はされているので、いきなり人間に投与するわけではありません。
P2
「くすりの候補」が効果を示すと予想される比較的少人数の患者さんについて、病気の程度によってどのような効き目を発揮するのか(有効性)、副作用はどの程度か(安全性)、またどのような使い方(投与量・間隔・期間など)をしたらよいか、といったことを調べます。効き目や使い方を調べるのに当たっては、通常いくつかの投与量を用いて比較検討します。
P3
多数の患者さんについて、第II相試験の結果から得られた「くすりの候補」の有効性、安全性、使い方を最終的に確認します。 確認の方法は、現在使われている標準的な「くすり」がある場合にはそれとの比較、標準的な「くすり」がないときにはプラセボとの比較が中心になります。 これとは別に、長期間使用したときの有効性や安全性がどうかを調べることもあります。
この三段階を経て薬として承認されます。
ワクチン開発は?
そもそもワクチンって摂取(ほとんど注射ですが!)したら病気に罹らない訳ではないはずです。
インフルエンザのワクチンに似た感じになると思われます。
世界中で多くのワクチンが開発されていますが、このワクチンを打つと、新型コロナには罹りませんってワクチンは殆どないと思います。
例えば、予防効果もあると思いますが、新型コロナにかかったとして、重症化しないで軽く済むようなワクチンが殆どだと思います。
ワクチンの製作段階の種類
ワクチンも製作段階で色々な種類があるようです。
ウィルスベクター
正確には、組換えウイルスベクターワクチンと言うらしい。
ヒトに対して病原性の無い、または弱毒性のウイルスベクターに抗原蛋白質の遺伝子を組み込んだ組換えウイルスを投与するワクチン。ウイルス自体が細胞に侵入し、細胞質で抗原蛋白質を高発現することで、液性免疫、細胞性免疫を引き起こすと考えられている。
最新技術で、まだあまり実用化された例が少ない。
P3段階まで開発している製薬メーカー
イギリス:アストロゼネカ
中国:カンシノ
ロシア:ガマレア研究所(P3を待たずに8月に承認)
アメリカ:J&J
mRNAワクチン
抗原蛋白質の塩基配列をコードしたmRNAのワクチン。生体内で分解されないようにするため、自然免疫が過剰に誘導されるのを抑えるため、脂質ナノ粒子(LNP)などに封入して投与する。
投与後は、細胞質内でmRNAが抗原蛋白質に翻訳されて免疫が誘導されるため、液性免疫だけでなく、細胞性免疫も引き起こすと考えられている。
しかし、これまで世界で承認されたmRNAワクチンはない最新技術です。
P3段階まで開発している製薬メーカー
アメリカ:ファイザー
アメリカ:モデルナ
ドイツ:ビオンテック
組換え蛋白質ワクチン
ウイルスの構成成分である抗原蛋白質を昆虫細胞や植物、哺乳動物細胞などで産生、単離、精製したワクチン。投与後は抗原蛋白質が細胞外から取り込まれ、ペプチドに分解されて、主に液性免疫を誘導すると考えられている。
相当量の実績もある。
P3段階まで開発している製薬メーカー
アメリカ:ノババックス
不活化ワクチン
ウイルス自体を培養し、ホルマリンや加熱処理、紫外線照射などを用いてウイルスの感染性や病原性を消失させたワクチン。
投与後は、ウイルスの成分が自然免疫を誘導するとともに、抗原蛋白質が細胞外から取り込まれ、ペプチドに分解されて、主に液性免疫を誘導すると考えられて。
問題点は開発に時間が掛かり、大量生産には設備が必要
P3段階まで開発している製薬メーカー
中国:シノバック
中国:シノファーム
他には
DNAプラスミドワクチン/組換えウイルス様粒子(VLP)ワクチン/組換え蛋白質ワクチンなどの方法があるらしいです。
まとめ
世界でも多くのグループがワクチン開発のP3まできているようですので、年内には数グループのワクチンが認可され、来年早々にはでは、使える環境が整いそうです。
明日には、治験薬の方も調べてあるので記事にしますが、ワクチン&治験薬も完成目前にに来ています。
何とかあと数ヶ月、自力で予防し健康体でいましょう。
その後はワクチンが出来ますし、最悪新型コロナに感染しても、よく効くお薬が出回っている可能性が高いのです。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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