待ったなしか、温浴業界のタツゥー問題!!

最近まで、温浴業界は当たり前のように「刺青・タツゥーの方は入浴をお断りします。」と表示していれば問題なかった。

過去にはこんな対応でも十分だった。

たまに、刺青を入れた方がお風呂に入っても、注意して出てもらえば大きな問題はなかった。
刺青を入れた方は、お風呂に入れないことを承知して入る傾向にあります。

殆どの施設が、「刺青・タツゥーお断り」を掲げているからです。
それを承知で、お風呂に入り、何も言われなかったら次も来るという感じなんですね。
要するにチェックが甘い施設を探す感じでしょうか?

しかし事件が起きました。

その流れが大きく揺らいだのが2013年9月に北海道恵庭市内の温泉施設が、顔に入れ墨のあるニュージーランドの先住民マオリの女性の入浴を断ってた事がニュースで流れ、全国的にも波紋を広げましたよね。

当時は対応が下手な温浴施設だと思いました。
例えば、当館であれば違った対応をしたと思う。
スタッフが判断に困れば、社長の私に聞いてくると思うのです。
そうなったら違う判断をしたと思うのですよ。

状況はさらに変わってきました。

しかし、あれからさらに状況は変わりました。
あれから、訪日外国人が急拡大しているのです。
2013年の恵庭市のタツゥー問題の訪日外国人は年間1,000万人ていどが、今年は昨年より2割ほど多くなり当時の3倍近くにになっているのです。

2020年の東京オリンピックにに向かってさらに、このような訪日外国人が増えてくることが予想されています。
国内の観光施設の言葉の問題もありますが、やはり温浴業界では、この「刺青・タツゥー問題」も大きな問題なのです。

国内でも作法が失われている。

お風呂が元々、日本の文化に起因している部分もあるんですね。
日本は銭湯や温泉で、他人に迷惑をかけない公衆浴場の独自の文化を築いてきました。
そして、それは小さいころから、体に染みついてきたものです。

おじいちゃん・おばあちゃん&お父さん・お母さん&お子さんと三世代で、徐々に教えられていく文化だったはずです。

それが、崩れてきた結果、お風呂の文化も伝承されなくなったのも事実です。
夏場、大学生の団体などがお風呂に入ると、脱衣所の床がビショビショになる現象も起きます。
それは、体を拭いてお風呂から上がるっていう基本動作が出来ていない一つの表れです。
お風呂のマナーは日本人にも、文化のない外国の方にも必要なルールになっているですよね。

2020年に向けたルール作り

刺青・タツゥー問題も勿論対策が必要です。
さらに、みんなで一緒にお風呂に入るって文化のない外国の方に、マナー良くお風呂を楽しんでいただくルールも必要です。
アメリカの方に、温泉ってどうですか?と聞くと、「気持良い」という意見もありますが「慣れないので、恥ずかしい。」って意見も聞きました。
刺青・タツゥーは禁止ですって事で済まなくなってきているんですね。
そんな取り組みを先進の施設が行っています。
例えば星野リゾートさんやお風呂Caféなどの施設です。
そこの経験をフィールドバックしていけば2020年までには間に合うと思うのですが・・・・

しかし十日町地区では!!

でも、十日町地区では2020年まで待てないのです。
何故かと言うと「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」が2018年7月29日(日)~9月17日(月・祝) 51日間行われるのです。
毎年、多くの外国の方が訪れています。
国内のお客様はさほど増加を感じないのですが、海外のお客様ははっきり増えていることが実感です。
十日町には温浴施設が沢山あります。
その施設が、そこまで考えているかどうか疑問ですが、当館は再営業の際に、新しいルールを作って施行していく予定です。

タグ:
タツゥー
刺青

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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