2016~2017年 今年の冬の雪はどうなる?

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※この予想は昨年の予想です。
最新の予想は
今年は冷夏でしたが、2017~2018年冬の雪は多いの?少ないの?
です

 

毎年10月に、今年の冬の雪の予想をしていますが、過去に当たったことが無いので、僕の予想の逆と思ってください(笑)

去年はその事を強く意識して、大雪と予想したら、ちゃんと小雪になったでしょ(笑)
でも、昨年の状況で殆どの気象関係の方は暖冬小雪を予想しておりましたが、エルニーニョ現象最高潮でも大雪になった例もありますので、油断禁物の意味で昨年は最悪の事態を想定して予想しました。

最悪にならなくて、よかったです。

※参考 2017~2018年の予想はコチラです。
今年は冷夏でしたが、2017~2018年冬の雪は多いの?少ないの?

今年の雪はどうな根拠で予想したの?

殆どの気象予報士は、今年は寒い冬になり、例年より雪は多めでしょうと言うでしょう?
それはなぜか?
それは、これからラナーニャ現象が顕著になりそうだから。

そんなに単純なの?
そこら辺をもう少し検証してみます。

エルニーニョ現象&ラナーニャ現象

気象庁エルニーニョ監視速報(No.288) より

気象庁エルニーニョ監視速報(No.288) より

ペールー沖の海水温ですが、史上最大のエルニーニョ現象が終わりになり、今後冬にかけてラナーニャ現象に移行する確率が70%だそうです。

このラナーニャ現象の特徴は
一般には夏は暑く、冬は寒い冬になると言われています。
実際そのような傾向にあるようです。

しかし、必ずそうなるかというとそうでもないのです。
例えば冬ラナーニャ現象であれば雪が多いと予想されます。

津南町の過去50年間の累計積雪量を調べ、50年間の平均より多い年を大雪でトップ5番目の雪の多い年を超豪雪とし、それより少し少ないですがその次に10番目まで豪雪として、エルニーニョ現象ラナーニャ現象と重ねてみました。
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超豪雪

超豪雪

豪雪

豪雪

大雪

大雪

どうでしょうか?赤いゾーンはエルニーニョ現象の期間で青いゾーンはラナーニャ現象の期間です。
別にラナーニャ現象の時に大雪だという傾向はあるにしても、はっきりした感じではないですね。
グラフを作っていて気になっている点があります。
それは、エルニーニョ現象が終わりを告げ、ラナーニャ現象に移行する時大雪になる事が多いと言う事です。
例えば1964年~1965年/1969年~1970年/1983年~1984年/1987年~1988年/1998年~1999年と過去50年で5回もありました。

そういった面では、今年は要注意の年と言えます。
しかし地球温暖化の傾向でしょか?
こうして長い年月を追うと最近、雪が少なくなっていることが良くわかりますね。

北極振動

250px-Arctic_Oscillation実は冬の気象に大きく影響しているのが、北極振動です。
パターンには大きく蛇行するAO+パターンとあまり蛇行しないAO-パターンが知られています。
一般的にAO-パターンになると日本は寒い冬を迎えると言われていますが、よくわかりません。

エルニーニョ現象の海水温の影響があるとか?どのように振動するかが予想付かないのが現状で、これからいろいろのことが分かってくるのだと思います。

北極振動は指数が負を示した2006年冬(前年2005年12月〜同年2月)は日本でも寒冬となり、日本海側に記録的豪雪をもたらした平成18年豪雪の原因になったとされている。
(※北極振動指数が負の時(上)はジェット気流が大きく蛇行し、中緯度では東西に暖気と寒気が交互に並ぶ。)
このように北極振動は北半球の冬季の気候に大きな影響を持っていると考えられています。
しかしなぜそうなるのか、まだ解明されていません。

また、この北極振動が、なぜ大きく振動したりするのかは分かっていません。

海水温が影響しているとか、太陽活動が影響しているとか色々言われておりますが、本当の事はこれからの検証が待たれますよね。
この北極振動を長期予想に活用する考え方自体が、新しい考え方なので楽しみです。
ネットでも色々発表されていますので、読まれはいかがでしょうか?

異常気象をもたらす 北極振動の謎

極夜ジェット振動現象による北極振動形成メカニズム解明

日本の異常気象と北極振動の関係

今年はどうなるんでしょう?
AO-パターンが予想されまが????。

カメムシの大発生/カマキリの営巣の高さ

今年からは科学的な根拠が無いので、この項目は除外します。

気象庁の3か月予想

10月~12月の予想
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10月は気温が高く、その影響が11月中まで続き、12月に平年通りになるという予想ですね。

では季節予想は0
全く平年並みと理解していいでしょうか。
※これらのデータは気象台のホームページより転記させて頂きました。

日光戦場ヶ原の初氷の時期

 

年度  戦場ヶ原初氷 富士山初冠雪 松之山降雪量
2004年 9月15日 10月21日 ⇒4.10m
2005年 10月13日 10月11日 ⇒4.50m
2006年 9月24日 10月7日 ⇒1.42m
2007年 10月7日 10月6日 ⇒2.92m
2008年 9月28日 8月9日 ⇒1.50m
2009年 9月21日 10月7日 ⇒3.26m
2010年 10月19日 9月25日 ⇒3.94m
2011年 9月28日 9月24日 ⇒4.17m
2012年 10月8日 9月12日 ⇒3.88m
2013年 10月14日 10月19日 ⇒3.05m
2014年 9月21日 10月16日 ⇒4.27m
2015年 10月3日 10月11日 ⇒2.07m
2016年 未観測 未観測
現在未観測ですが、今年は遅い予定
上の表でわかる通り、大雪と初雪や初氷の時期との関連はありまないというのが分かります。
今年は10月暖かいので、初雪や初氷は遅くなると予測しますが、現在10/9までにまだその便りは届いていません。

2016年~2017年の今年の冬を予想すると。

0728一般的には10月~11月は暖かめの日が続き、その後12月から平年並みとなるでしょう。

心配な雪ですが、小雪とはなりにくく、通年通りか、普通より多めを予想します。

最大積雪の時期ですが、2月の下旬か3月の上旬になるでしょう。
雪の少ない新年を迎えられそうですが、年を越した辺りから、徐々に量が増え3月上旬から中旬に最大積雪になるでしょ。

となりますが、最悪のシナリオもあります。
それは12月のクリスマス寒波の前後に北極振動により、強烈な寒波が日本列島を襲うと、全体的に温暖で、日本海の海水温も高いのに、寒波が襲うと大量の水蒸気を含んだ大気が日本海から流れ込み、それが山にぶつかって、大量の湿った雪となって山間地に降り積もる可能性もあります。

その後はラナーニャ現象の影響で、寒冷化しさらに積雪を上乗せし、超豪雪になるパターンです。

まあ、確率的に少ないと思いますが、油断しているととんでもなく足をすくわれることもあります。

備えあれば憂いなしが、自然災害に対峙する基本です。
怖がっても仕方ありませんが、備えは怠らないようにしましょう。

結局、今年は平年よりやや大雪と予想します。

何でこんなこと始めたか?

鉛色の空が毎日続き、冬は心も滅入りますが、そんな冬だから、自分で色々調べて、雪を予想して楽しもうという趣旨で始めました。
あまり精度は良くありませんが、長期予報は気象庁だって難しいのです。

神の領域かもしれませんね?
でも、自分で調べて楽しんじゃいましょう。
これが、冬退屈しない一つの方法だと思います。
貴方も、色々しらべて予想してみませんか?

 

最新予想は

今年は冷夏でしたが、2017~2018年冬の雪は多いの?少ないの?

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