2017.11.14(火)
今年の冬を予想する(2017年~2018年版)事はなぜ難しいのか?
そろそろ、今年の冬は寒いの?
頃になると、色々な方が「今年の冬の」予想を調べています。
僕も「今年は冷夏でしたが、2017~2018年冬の雪は多いの?少ないの?」で今年の雪を予想しています。
僕は皆さんの予想を見て、真似したと言われるのが嫌で、まだ誰も冬の予想していない9月の中旬に予想しています。
冬を予想する難しさ。
でも、この冬の予想は大変難しいのです。
雪の量と平均気温で考えるのも違いますしね。
例えば平成26年の2月に関東地方を中心に10年に一度の寒波が流れ込み、上の写真のように、普段あまり雪の降らない甲府市で大雪が降りました。
その年の甲府市の方は非常に寒い冬と思うでしょうし、逆に新潟県側ではあまり雪が多くありませんでした。
だから、新潟県側では全体では暖冬と思うかもしれません。
一般的にはエルニーニョ/ラニャーニャの影響
こんな風に冬の予想は感覚的にも非常に難しいのです。
でも、一般的にはエルニーニョだと暖冬で、ラニャーニャだったら寒い冬の傾向だと言われています。
でも単純にそれでOKという事にはなりませが、主流はそうなっているようです。
エルニーニョ現象が起きていても大雪になったこともあります。
しかし、今冬はどうなっているでしょうか?
気象庁のホームページから。
この予想から、ラニャーニャ現象は春まで続くようです。
この事から、今年の冬は寒い傾向だと言う予想が多いのです。
単純ではない、冬の雪
でも全体の傾向で、暖冬なのに大雪の可能性もあります。
この暖冬大雪って過去に何度かありました。
最近分かってきたのが北極振動が原因になっていると言われています。
最近聞く言葉ですが、簡単に言うと北極の寒波が舌のように流れ込んでくるようです。
2010年~2011年の冬の大雪は、この北極振動が原因だと言われています。
特徴は連続してドカ雪って感じですが、これは寒波の舌が滞在している間は、猛烈な寒波で大雪になる現象です。
しかも、北陸地方では暖冬傾向で日本海の海水温が高いので、そこに強列な寒波がやってきて、ドカッと雪を降らせたらしいのです。
北極振動はプラスの年は安定して、寒波はあまり南下しないようです。この場合は、気圧が平年よりも低くなり、北極周辺の低気圧が発達して
強くなります。
とくに北極付近では、気圧が異常に低くなり、「極渦」と呼ばれている
「北極の上空を西から東へ周回する風」が強まります。
この「極渦」が強くなると、北極上空の寒気は、その渦に閉じ込められ
て、北極域に留まりやすくなります。
また、北極振動が「正の状態」では、亜熱帯の気圧が平年よりも高く
なり、亜熱帯高気圧が勢力を強めます。そのため南の暖かい空気が、
北方まで入り込んできます。
つまり北極振動が「プラスの状態」になると、寒気が北極域に留まり、さらには南から暖気が入り込んでくるので、「温暖な冬」になるのです。
逆に北極振動がマイナスの状態では?北極側の気圧が平年よりも高くなって、北極周辺の低気圧が弱いものになり、そしてまた、北極付近の「極渦」も弱くなります。
「極渦」が弱くなるため、北極上空の寒気が閉じ込められず、南方に
流れ出していきます。
また、北極振動が「負の状態」では、中緯度上空を西から東に向かっ
て吹く「ジェット気流」が弱くなり、南北に大きく「蛇行」するようになります。
この「蛇行」によって、ジェット気流が南に大きく張り出した場所では、それに沿って寒気が、南方の奥深くまで侵入するようになります。
つまり北極振動が「負の状態」になると、北極上空の寒気が南に流れ
だし、それが南方の奥深くまで侵入して、「厳しい冬」になるわけです。
要するに北極振動が+だと暖冬傾向 -だと寒い冬になると言われています。
今年の北極振動は?
調べてみましたが、分かりませんでした。
しかし北極振動が「負の状態」では、中緯度上空を西から東に向かっ
て吹く「ジェット気流」が弱くなり、南北に大きく「蛇行」するようになります。とあります。
今年の夏から秋の異常気象は偏西風の蛇行が原因だと言われているので、現在は北極振動は負の状態にあるのだと予想されます。
台風の影響
全く根拠がありませんが、台風の襲来で冬を予想できないか?調べてみました。
年間の台風の数の多さで比較すると、台風が多いと積雪は1割程度多いようですが、あまり変化はありませんでした。
さらに初期という事で、5月までの台風の数で比較するとばらつきが多すぎて参考になりませんでした。
さらに中期という事で8月までの台風の数で比較すると、8月まで台風が多い年は積雪が2割も多いことが分かりました。
これってハッキリ傾向になっていると思いまいた。
今年の8月までの台風の数は、平年と比べると少し多い事が分かりました。
このデータからも、平年より積雪は少し多い傾向だと思います。
(データは津南町の50年間の降雪データを参考にしました。)
今年の十日町市の積雪は?
これらの結果から、9月と全く変わっていません。
やや大雪傾向は同じって事です。
その予測は↓
今年は平年から比較すると、大雪傾向になりそうです。
そして秋が早いようですから、初雪も早く降るかもしれませんので、冬囲いは早めに済ませた方が良いかもしれません。
さらに付け加えるならば、北極振動で短期的にドカ雪になり、大雪になる可能性もあります。
寒い冬で、気を付ける事。
冬寒くなると気を付けなければいけない事は?
ヒートショックで入浴事故が増える可能性があります。
脱衣所に小さなストーブを加えて、ヒートショックを緩和する。
家族で話し合って、お風呂の温度を41℃にする。
などの対策をしておきましょう。
他のリスク
寒くなるとインフルエンザが大流行する可能性があります。
除雪の事故も増えてきます。
除雪機の整備も大事です。
豪雪になると交通事故が増えるので、タイヤやチェーンの備えは万全に。
他にも、色々なリスクが考えられますが、要は早めに対応することが大事なんです。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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