4箇所見るだけで大体わかる、温泉の成分表の簡単な見方!

ナステビュウ湯の山の成分表です。

ナステビュウ湯の山の成分表です。

皆さん、温泉に行くと脱衣所に成分表が貼ってあります。
それをマジマジと見た事ありますか?
殆ど見ないと思います、というより見方が分からないから見ないのではないでしょうか?

そこで、温泉ソムリエの私が、簡単な成分表の見方を伝授します。
これだけ覚えれば、貴方も温泉エキスパートになれます。

①は温泉の湧水温度と量です。
温度は50度前後が施設にとっては一番ありがたい温度です。
なぜなら、加温も減温もしないで直接湯船に供給できるからです。
それ以下だとボイラーで加温が必要ですし、それ以上だと熱交換などで下げる必要があります。

さて、問題は量です。男女に大きなお風呂の浴槽が複数あるのに、湧出量50ℓ以下って言うのはね?
ちなみに15tクラスの湯船が男女で4槽あったとすると、総水量は60tになる訳で満水に貯めるためには20時間かかります。
大きな浴槽がある場合は、そのくらいの湯量が無いと管理が難しいと実感しています。

この規模の浴槽を貯めるとなると、それ以下だと加水しないと貯まりません。
温泉法では加水している場合は、加水の表示と理由、どんな水を加水しているか表示すれば量の規定は有りません。
だから、あまり湧出量が少ない場合はかなりの加水があると思ったほうが良いと思います。

②はPH値です。
7の値が中性で、ここは覚えやすいようにニューハーフです(笑)
数字が少なくなると酸性になります。ここでも男性化すると覚えましょう。
逆に数字が大きくなるとアルカリ性になります。ここは女性化すると覚えましょう。
簡単にいうと、男性化すると肌が引き締まります。女性化すると肌のクレンジング効果が高くなります。
詳しくは過去の記事「温泉にとって大事なPH値」で書きましたので、もう一度読んでください。

③は泉質名ですが、日本で一番多い泉質が塩化物泉です。
基本の泉質名が分かると大体の性質が分かります。
また、長い泉質名、例えば「酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉」という泉質名だと???で良く分からなくなりますが、簡単に色々書いてい有る泉質名はマルチに効く温泉と覚えてください。
過去の記事「温泉の種類は9種類に分けられます。」も参考にしてください。

④成分総量で成分の濃さの目安を見ています。
療養泉の基準の1つに成分総量が1,000㎎/㎏以上という項目があります。つまり温泉1キロ=約1ℓ(比重で多少変わります)で1グラム以上の温泉成分を含んでいると言う事ですよね。

松之山温泉は16g程度含んでいるのですから、非常に成分が濃い温泉ってことが言えます。

これで、少しは温泉成分表に興味を持ってもらえると嬉しいです。

タグ:
温泉の特徴
温泉成分表

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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