2015.1.20(火)
熱いお風呂が、気持ちよく感じるのは実は脳内麻薬のせいだった。
以前、NHKためしてガッテンで面白い実験をやったそうです。
サッカーの試合を終えた赤チームと青チームのイレブンが、風呂で汗を流した。赤チームは44℃、青チームは40℃の湯に入ってもらった。
- 赤チーム(44度のお風呂に入ったグループ・・・快適と答えた(9人)、入浴時間(5分13秒)
- 青チーム(40度のお風呂に入ったグループ「・・・・快適と答えた(7人)、入浴時間(11分45秒)
この結果を見ると、熱い湯に入った方が入浴時間が短いにもかかわらず、気持ち良いと答えている人が多いって事ですよね。
その理由を調べると面白い結果が・・・?
熱い湯に入った人たちの血液から面白い物質が見つかった。
その名は『β-エンドルフィン』・・・
麻薬のモルヒネの一種で、別名「脳内麻薬」とも呼ばれる物質。この物質は、マラソンランナーの陶酔感を生み出すとも言われ、痛みを感じさせなくする働きがある。
熱い湯に入ると、その刺激が脳に伝わり、β-エンドルフィンが分泌される。これが熱い湯の快感の一因と考えられられる。(NHKためしてガッテンより)
これ、逆を言うと、身体の防御反応の1つとも言えます。特に高齢者は43℃程度の熱いお風呂が好きです。これこそ高齢者が冬場お風呂で起こす入浴事故の一番大きな原因の1つなのです。
また、以前十日町市の入浴事故の現状を調べていただき、驚きました。被害にあっている方は男性が圧倒的多いのです。
それは全国平均と逆の傾向でした。
そこから見えてくることは、この地方の高齢者の男性は熱湯が好きだということです。
ですからリスクも高まります。
推測ですが、自宅でも43℃位のお風呂に入っているのでしょう。一度熱い湯になれると、こんどは普通のお風呂では物足りなくなってしまいますよね。
では、比較的安全な温度って何度?
私は41℃以下が安全なお風呂の温度だと思っています。
でも、冬だと物足りませんよね。
それに、自宅のお風呂だと、人が入っていると、お風呂の温度が下がってしまいます。お湯の相対量が少ないので、体に熱を奪われお風呂の温度が下がってしまうのです。
私が自宅のお風呂で実験した結果、15分程度で2度くらいは下がります。ぬる湯の方が入浴時のリスクも下がり、からだに良い事も沢山あります。
ぬる湯の効用
- リラックスでき落ち着く(副交感神経を刺激するため)
- 疲れが取れる(毛細血管が開き、血行が促進され疲労物質が早く分解される)
- 眠気を誘う(副交感神経の働き)
- 身体に負担が少なくなく安全で健康
などがあります。
家族でもう一度お風呂の温度を今から相談しておいてください。
冬には入浴事故が多発してきます。それまでに、ぬる湯に慣れておき、少しでも入浴事故から高齢者を守りましょう。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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