温泉の生い立ちは、大きく分けると3種類

松之山温泉の温泉街

皆さんんが大好きな温泉ですが、生い立ちは大きく分けると3種類って知ってました?

その1つはマグマ溜まりの熱で地下水が温められた『火山性温泉』と、地熱や高温岩帯で温められた『非火山性温泉(深層地下水型)』ですが、最近はさらに分けられ、地中に閉じこめられた化石海水を利用した『非火山性温泉(化石海水型)』に分けることができます。
今日は代表的な温泉を例に挙げてみます。

火山性温泉

地表に降った雨や雪の一部は地中にしみ込んで地下水となります。
この地下水が火山性のマグマ溜まりの熱で温められ、断層等の地下構造や人工的なボーリングなどによって地表に湧き出してきたものが火山性の温泉です。
このタイプの温泉は最も多く、代表的な温泉地は草津温泉などですが、他にも雲仙温泉や箱根温泉、それから熱海温泉などが有名です。

非火山性温泉(深層地下水型温泉)

地下では、深度が深くなるほど地温が上昇し、一般的に100mごとに温度が約3℃ずつ上昇すると言われています。
これを地下増温率と呼んでいます。
例えば、地表の温度が15℃と仮定すると、地下増温率によって一般的には地下1000mの地温は45℃、1500mでは60℃となります。
地下水も、長い年月をかけ深くしみこみ、それがボーリングなどで地表に湧き出たものが温泉になります。

この温泉は近くに火山や山がなくても、深いボーリングで掘り当てることができます。
東京都内やその近郊の温泉はほとんどこのタイプと考えられます。
また有馬温泉も有馬温泉タイプと呼ばれていますが、大別するとこのタイプに分類されると考えられます。

非火山性温泉(化石海水型温泉)

太古の地殻変動などで当時の古い海水が地中の地層に閉じこめられている場合があります。
これを化石海水と呼んでいます。
大別すると非火山性温泉の一部ともいえますが、化石海水の場合は塩分を多量に含有しているので、25℃以下でも温泉法の温泉となります。

また、海岸に近い地域では、現在の海水が地下水や化石海水に混入しているケースも見られます。
上記の深層地下水型温泉と非常に似ていますが、温泉の起源が地下水か太古の海水かの違いがあります。
全国的に見ても数は非常に少ないです。
泉質もナトリウム・カルシウム−塩化物泉系の温泉が多いのが特徴です。
勿論、松之山温泉も代表的な化石海水の温泉です。
その他、色々な奇跡的な要素が加わって、現在温泉を楽しむことが出ています。
しかし、新しい供給源がない以上、限りのある温泉なのです。

その他の非火山性温泉

最近は温泉開発が盛んにおこなわれいる点や、温泉法が変わり25度以下でも特定の成分が含まれていれば温泉として認められてるので、上のタイプと別な温泉も考える必要があります。

温泉法では源泉温度が25℃以上あるか、それより冷たくとも19の特定成分が1つでも規定値に達していれば、「温泉」と名のれるのです。
そして、最近はボーリング技術が進歩して、20年前では地下1,000も掘削するのは大変でした。
ナステビュウ湯の山の源泉が自噴しなくなった時、ボーリング業者から昔は1,000メートル掘削するのは大変でしたが、今は2,000メートルまで掘削できると提案がありました。

このように技術の進歩で、ある程度温泉を掘り当てる確率が上がったのもあります。
そうすると、火山性温泉と非火山性温泉で2別されるほど単純ではなくなりました。

タグ:
温泉の生い立ち

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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