温泉の適応症を分かりやすく説明しましょう。

温泉成分表や、温泉施設のHPには温泉の適応症って表記があります、この適応症って皆さん意味わかります?

効能→適応症になりましたね

昔は温泉の効能って言っていたのですが、いつの間にか温泉適応症って言葉に入れ替わってしまってますよね。
僕の勘違いでしょうか?
温泉の場合は効果・効能ってすぐに発揮するわけではないので、問題が多いのでしょうね。

適応症の意味

さて、では温泉の適応症とはどんな意味でしょうか?
温泉の場合の適応症とは温泉療養を行うことによって効果をあらわす症状のことです。
つまり、お薬のように飲んだらすぐ効くって事ではなく、温泉療養によって期待できる効果って意味なのです。

さて、温泉療養とは標準で適度な休養と栄養+入浴を2~3週間の期間を繰り返す事を言います。
温泉につかっていると、じわりじわりと効いてきますよって感じです。

ですから、お薬の効能は即効性、温泉の適応症はじわりじわりって感じでご理解いただけるといいと思います。

適応症の種類

さて、この適応症ですが一応温泉法ではルールがあります。
温泉と認められた段階で
① 一般的適応症(浴用)が認められます。
でも他に
② 泉質別の入浴による適応症、そして
③ 飲泉による泉質別の適応症

とそれぞれ適応症には3種類あります。

① 一般適応症(入浴による)って?

温泉に入るだけで得られる適応症を一般適応症と言われます。
この効果は温泉と指定された段階で得られる効果になります。

筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)
運動麻痺における筋肉のこわばり
冷え性
末梢循環障害
胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)
軽症高血圧
耐糖能異常(糖尿病)
軽い高コレステロール血症
軽い喘息又は肺気腫
痔の痛み
自律神経不安定症
ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)
病後回復期
疲労回復
健康増進
などがあります。

② 泉質別適応症には?(入浴による)

温泉には、その成分によって泉質が決められますが、この入浴によって得られる泉質別の適応症もあります。
ナステビュウ湯の山の泉質は塩化物泉です。

単純温泉

自律神経不安定症、不眠症、うつ状態

塩化物泉

きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症 

炭酸水素塩泉

きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症 

硫酸塩泉

きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症

二酸化炭素泉

きりきず、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症

酸性泉

アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、耐糖能異常(糖尿病)、表皮化膿症 

硫黄泉

アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症(硫化水素型については、末梢循環障害を加える) 

放射能泉

高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎など

③ 飲泉による適応症(泉質別)

最近は温泉を飲む習慣は減ってきましたが、私はその一因は飲泉施設が少なくなってきたからだと分析しています。
だって、飲泉するための施設って色々基準があって大変なんですよ。

塩化物泉

萎縮性胃炎、便秘

炭酸水素塩泉

胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、耐糖能異常(糖尿病)、高尿酸血症(痛風)

硫酸塩泉

胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘

二酸化炭素泉

胃腸機能低下

含鉄泉 

鉄欠乏性貧血

含よう素泉

高コレステロール血症

硫黄泉

耐糖能異常(糖尿病)、高コレステロール血症

などあります。
温泉に入るとき、適応症を考えて温泉を選んでいる方は少ないと思いますが、温泉って気持ちいいだけでなく、自宅のお風呂よりはるかに体に良いことが分かりますよね。

これも温泉の魅力の一つなんです。

タグ:
温泉の適応症について

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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