再営業までの道のり その1 現在は温泉分岐棟を工事しています。

現在、ナステビュウ湯の山の温泉復旧の関連工事が始まりました。

温泉分岐等って?

温泉が復旧すると、源泉井戸から1キロ近い配管を通って温泉分岐棟に溜まり、そこから館内に引き込んでいます。
要するに上の写真の施設ですね。

過去には温泉配管を全て交換しています。

開業当初の25年前は、温泉を運ぶ管は熱に強い優秀なものがありませんでした。
開業当初は約一キロ源泉から、温泉分岐棟まで運搬すると、約20℃~30℃ほど温度が低下していました。
要するに熱には強いが、保温性は全くなかったんですね。

その後、2006年頃だったと思いますが、源泉井戸の上部の腐食が激しくなり2週間ほど温泉を完全に止めて復旧工事がなされました。
しかし、この時思いもよらない事が起きてしまいました。
配管に付着してた、カルシュウム分が剥離して、それが配管を詰まらせていたのです。
当時、私も前職でしたが、この復旧工事にあたりました。
かなりの距離を掘り返して配管詰まりを取り除いた経験があります。
この時、配管の劣化やいつ詰まるか分からないという問題が生じました。
その後、さらに配管が詰まったり劣化したりして用途をなさなくなり、2012年の今から6年前に全行程耐熱管に入れ替えしました。
この管は最新型の管で、継ぎ手無しでも曲がるし、温度の損失は殆どないのです。
その結果、源泉温度が96℃で1キロくらいの距離を通過しても90℃位の温度を保てるようになりました。

温泉分岐棟も寿命です。

温泉分岐棟の中身です。大分老朽化しました。

その頃から、高温になったため温泉分岐棟の劣化が激しくなりまいた。
長期休館で、もし直すとすると今しかありません。
グラスウールやカーボンで外と内側を補強する事も検討しましたが・・・・

結局、工法的に適合しないことが分かり、新たに作り直すことになりました。

今回は内側に防水加工も施工し万全にする予定です。
今まで24年間も持ちましたたらから、今度は更に補強して作るので、その分を考えると30年以上持つんやないかな?
その頃まで、僕は生きていないな(笑)

現在の温泉分岐棟の工事

そんな訳で、現在温泉分岐棟の解体を行っています。
現在は解体工事がおおよそ終わった感じです。
解体して分かった事ですが、かなり老朽化が進みいつ壊れてもおかしくない状態でした。
いきなり全面崩壊はしないでしょうが、そこの部分に大きな穴が開くと、勢いよく90℃の温泉が大量に吹き出す事もあり得ました。
未然に防げて良かった。

工事期間は?

古い部分は壊して、新しく作り直します。

今回の工事は工事担当者から、2か月近く掛かる予定だと言われています。
今回で解体工事は終わりましたので、これから新しい分岐棟を作るのですが、コンクリートを打って乾いたら防水工事するので、時間が掛かるのだそうです。
完成するのが2か月先になりますから、4月の下旬事でしょうか?

3月か4月上旬になれば、源泉井戸の除雪から始まると思います。
ここまでで十分長い文章ですが、さらに長くなるので次回に続きます。

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タグ:
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温泉分岐棟工事

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