販促をまじめに考える、ある新聞折り込みチラシから。

ダウンロード今朝の新聞の折り込みを見ていたら、気になる折込が入っていました。

それは松之山の浦田のそば処「ほほえみ」のチラシです。

 

新聞チラシについて。

ここで僕が考える販促と新聞チラシについて、お話しします。
まず僕が考えるのが、ほほえみさんの客単価ですよね。
恐らく1000円まで届いていないのではないでしょうか?

当館も一緒ですが、客価が低いと新聞折り込みって使いづらいんですよね。
対費用効果で一人のお客様を呼ぶのに、費用が掛かりすぎる傾向にあるからです。
それに新聞折り込みの反応率にもあると思うのです。

新聞折り込みチラシの反応率

一般にはあまり明らかになっていませんが、僕はネットで調べたりした結果新聞折り込みの反応率は標準で0.3%前後だと思っています。
例えば、美容室の新規開店チラシ新聞折り込みに入れたとします。
十日町全体では、おおよそ20,000枚です。
果たしてチラシに反応して実際に来店いただくお客様は0.3%だと60人と言う事になります。
客単が平均¥8,000とすると、新たな売り上げは48万円と言う事になりますよね。

それだけの反応率があれば、例えば自分でデザインして、ネット印刷をかけてB4チラシを入れれば、12万程度の費用です。
それを別会社のお願いして、企画やチラシの製作までお願いすると、20万~30万程度かかるでしょう。

それでも、常連さんが全くいない新規開店では有効な手法だと思います。
約50万の売り上げを確保するために、12万かけても販促費用としては全然健全です。

販促の費用対効果

でも、ここのほほえみさんの場合はこの論理はあてはまりません。
だって12万かけて60人来店しても、売り上げは5万円弱しかありません。

こんな風に考えると?利用できる可能性が出てきます。

仮に、松代松之山の津南の足元商圏が6千軒あります。
新聞チラシを見て1軒で二人来てくれたとすると、反応率0.5%で60人来店してくれて、平均¥800使ってくれたとすると、新聞折り込みの新たな売り上げは¥48,000となります。
ではチラシにかかった費用は根自分でデザインしてネット印刷で印刷して、新聞店に持ち込んだとすると、最低でも¥40,000位かかるでしょう。

となると¥48,000の売り上げを確保するために、販促費用は¥40,000必要になると言う事です。
ほほえみさんは、これでは材料費にしかならず難し事がお分かりいただけると思います。
ですので、反応率が5倍から10倍にならないと、新聞チラシの販促は難しいって事なです。
誤解のないように言いたいのですが、だから新聞チラシの販促はダメだって言っているのではありません。
工夫次第では十分使える武器になると言っているのです。

ナステビュウ湯の山の場合は

逆に当館では、長い間色々な方法を試しました。
結果現在のスタイルが一番効果が高い事が判明して、反応率も現在は標準反応率の10倍の3%以上達成していますし、続けることにより益々反応率も上がってきています。

だから、当館は有効な販促だって事です。
毎月定期的やっている事で季節変動もありますが、コントロールは出来ない事が欠点とも言えます。
例えば今月お客さんが欲しいから、いつもより範囲を広げたり、月に2回やるって言っても効果はないでしょうね。世の中そううまくはいきません。(笑)

何が言いたいかって言うと、やみくもな販促は無駄金を使って、何の利益にも繋がらないって事ですよ。

反応率を上げるために

では、少しでも反応率を上げるにはどうしたらいいのでしょか?

まず、今回のほほえみさんのチラシを例にしてお話をしたいと思います。

Page0002毎回言っていますが、販促物の基本は誰に?何を訴えて?どうして欲しいか?が明確になっていることが基本となります。

まず、だれに訴えているのでしょうか?
その点が不明瞭で惜しいですよね。
僕だったら、「十日町の蕎麦好きの皆さん」とか、「おふくろの味がするそばを食べたい貴方」何て切り口も良いかもしれません。
誰にとは、「ターゲットを明確にすることなのです。」
例えば「十日町に生まれた50代の女性の皆さん!」と言う事なのです。
ターゲットが明確になると、個性的になり独自化が出来るようになります。
男性は対象にしていないので、考えなくてもいいわけで、いたすら50代の女性は何を好んでいるか、どうやったら喜んでもらえるか考えれば良いわけです。

しかし、では男性は全く見なかったり、来ないかと言うと女性限定としない限り男性も来るんですよ。

この場合は地域的に、たまたま通りかかったって事は絶対ありません。
だってほほえみさんがある集落は行き止まり的な場所ですから。

となると、わざわざ来てもらうしかないわけです。
僕だったら、「十日町でもそば通を自称しているあなた」
に向けて発信してはどうでしょうか。

読み進んでいくと、地元産のそば粉で10割そばを100%地元のお母さんが作るお蕎麦ってイメージ作りはどうでしょうか?
やはり100%地元のお母さんの写真も欲しいですよね。

よくできていますが、もう少し考えると、面白いチラシになると思いました。

殆どご本人が飾り付けもしました。

さらにもっと可能性が感じるのが裏面です。

ここでは宴会の予約が欲しいのですから、ターゲットは「いつも幹事ばかりやらされている、あなた!」って切り口はどうでしょうか。
目立つところに電話番号が書いてあるのは、憎いね。
さらに完成度を上げるには、予約する場合は何時まで電話しても良いのか時間も書いてあると、さらに完璧ですよね。

そして、最大の興味は店長ですよね。
蕎麦屋の店長は実は前職が中華やさんだったってあり得ませんよね。
一体どんな人なのか、顔も見たいし、僕たちに向けたメッセージがあるともっといい感じですよね。

だから、僕の目で見ると、このチラシはまだまだ可能性が沢山眠っている宝の山に見えちゃうんですよね。

裏も表も人が登場していないのが、僕的には残念ですね。

今回も勝手に批評したり、アドバイスしたりしてしまいました。
変わった社長の戯言と、割り切っていただければ幸いです。

タグ:
新聞チラシ
新聞チラシの効果
販促を考える

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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