2015.11.14(土)
日本の航空産業に期待したいですね。
50年ぶりの国産旅客機MRJが初飛行して3日経ちました。
あの時の記事に日本の航空産業の伝統でエンジン部門が貧弱だと書きました。
エンジンが弱いのが二次大戦からの日本の航空産業の伝統です。
ゼロ戦も非力なエンジンしかないので、性能をカバーするために生まれた機体でした。
大戦中もう一つエンジンにまつわるエピソードがあります。
戦争末期日本本土にワガママ顔飛来して、沢山の爆弾を投下していく航空機がいました。
その名も悪名高きB29です。
それらの爆撃機は高度10,000メートルを飛行することも可能でした。
高度一万メートルというと、地上の空気より約1/4位になるらしいです。
そこを悠々と飛行できるB29は圧巻でしたでしょう。
当時の日本の航空機は高度10,000メートルでは殆ど性能を発揮できませんでした。
しかしB-29には排気タービン(車のターボチャージャーと同じ原理)装着されていたので、巡行で飛行できました。
日本も試作はされていましたが、完成には至りませんでした。
当時この位の差がありました。
その差が現在まで続いているのです。
現在高出力のジェットエンジンを作れる国は限られています。
高度の技術が必要だからです。
最近日本の総合的な技術レベルが世界のトップレベルに達したといわれています。
特にジェットエンジンは高熱高圧高回転と三拍子の条件をクリアしなくてはいけません。
それには日本の素材技術やセラミック技術が生きてくるのです。
更に、航空機の躯体には日本の優れた炭素繊維技術が生きてきます。
たから、優れた航空機を作る素材は持っているのです。
それを使って航空機にどうつなげるかが宿題ですね。
MRJもエンジンから作ろうと思えば出来たのでしょうが、よそのエンジンを使った方がコスト面とかが有利だと言う結論でしょうね。
所がコストをあまり重要視しなくていい航空機があります。
それが戦闘機ですね。
優秀な戦闘機を持つことは、抑止力になり逆に平和になる訳です。
外国もおいそれと、領空侵犯しなくなるでしょうね。
このの戦闘機ですが、現在自衛隊の支援戦闘機はF-2で日米共同開発ですが、次のF-3は日本の独自技術で開発する予定です。
そのATD-Xと呼ばれる先進技術実証機はまだ飛行していませんが、エンジンから丸ごと日本の技術で作られています。
エンジンはIHIが開発したXF5-1でありアフターバーナーを備えたターボファン方式のジェットエンジンであり、推力重量比8程度、2基搭載時に推力合計約10t程度を発揮します。
となると片側で推力5t程度では少ないと思うかもしれません。
しかしエンジン重量当たりの推力は世界最高水準なのです。
これから、この技術を生かし大型のエンジンを開発していくのだそうです。
物凄いエンジンが出来るのだそうです。
さらに、このエンジンの基礎研究を元にIHIはF7エンジンを開発した。
このエンジンはMRJに使われているエンジンと同型の特性を持ったエンジンです。
このように、日本の航空産業はつぼみから、花開く直前まで来ています。
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今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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