2015.10.12(月)
松之山紅葉情報 Part 2015-3 棚田の自然ダム機能の話
おはようございます、朝晩大分冷え込んで来ました。
そろそろ冷房を暖房に切り替えようかな、なんて考えている社長です。
さて、松之山は稲刈りの最盛期を過ぎ、ほぼ7割終わったって感じです。
田んぼの標高が500m以上の場所を稲刈りしている感じですネ。
さて、松之山や松代の田んぼって、稲刈りが終わっても、少し変わっています。
晩秋の棚田の写真や、早春の棚田の写真で気が付く事がありませんか?
上の写真は僕が撮影した、晩秋の松代星峠の写真です。
その写真を見ると、平場では考えられない事が起きているんですよ。
何かというと、全ての田んぼに水が溜まっています。
平場だと、機械が入りやすくするために、シーズンオフは水を抜いて乾かします。
でも、棚田でそれをやると、田んぼの底から水が浸透し、地すべりを誘発してしますのです。
春先大事な田んぼが、地すべりで被害を受ける事を防ぐためなのです。
だから、農家の方は稲刈りが終わると水を貯めるのです。
中には田んぼの代掻きをを来ない、さらに水が漏れないようにする農家の方もいます。
こうすると、水が田んぼの底から浸透する事も無く、松之山のような地すべり地帯は、その原因を無くする事にもつながります。
さらに、最近は大雨等で洪水の被害も増大しています。
この棚田は、雨を蓄える機能があります。
田んぼですけどね。
山に降った雨はかなり貯める事が出来るので、下流の洪水防止機能もあるんです。
もし、棚田が無かったら・・・・・
雨は一気に川に流れ込み、付近の斜面の崩れを誘発して、土石流となって下流に押し寄せるのです。
広島や茨城の鬼怒川の水害で経験済みですが、それが棚田が上流に沢山あれば、水害が緩和されたかもしれないのです。
そして、たまった水は少しづつ放出されていくのです。
さらに、この水辺の環境が昆虫や水生植物を育て、里山の自然環境を作っているのです。
棚田って、稲を作るには効率が悪いですが、自然環境にはとてもいいんですね。
やっぱり良い景色は、自然にも優しいって事ですよね。
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- 棚田の機能
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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