ブナ林の役割を考えてみましょう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA松之山には、美人林に代表されるように、沢山のブナ林があります。
美しいもにには何か役割があるような気がしてなりません。

まず、夏場になるとブナ林は温度が低いのですよね。
夏は他所より1~2℃涼しく感じられました。
これは比較的葉っぱの下は空間が多く、風が通りやすい事
また、葉っぱが密集しているために、日が地表まで届かない。
そして、地表から水蒸気が蒸発して気化熱から温度を下げているのが原因だと思います。

さらに、雨が降るとブナはなぜか、水が根元に集まるようにできているんですね。
葉っぱにあった雨水は、細い枝をつたり、やがて太い幹に集まり、根元まで運ばれるのです。
雨の日、ブナの大木の下にいると本当に面白いです。

ブナ林の保水力には、色々な説があり定説はないようですが、このように雨水を根元に集める力は凄い有ります。

そしてその水は、根元の厚い腐葉土を通って沢に流れ込みます。
一気に流れ込むわけではないので、洪水の調整能力はかなりあると思います。

私は渓流釣りをしていた時期は、地図を見て魚の多い沢かどうか判断しる場合は、その渓流の上流にどれだけ林があるかどうかで判断していました。

渓流上部の林はブナが主流なのですが、大きな林があるとその支流の沢も豊かなんですね。
要するに、渓流魚の餌も豊富で、結果渓流魚が多いって事です。

これはブナ林からラ流れ出た水は、ミネラル分が豊富でバクテリアが多く、結果餌の豊富で魚が多くなります。

良く、昔の漁師は山の上にブナの植樹をして川や海を豊かにしたなんて話もあるくらいです。

このように、美しいブナ林は周りの自然と調和して、さらに美しいのだと思います。

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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