2014.10.5(日)
温泉を分類するには、色々な方法があります。
温泉は9種類にわけられるって以前書きました。
しかし、奥深い温泉を分類する一つの方法でしかありません。
今回はさらに温泉を他の方法で分類してみましょう
温度「泉温」による分類
温泉は湧出口(源泉)での泉温によって次の4つに分類されます。
冷鉱泉 25℃未満
低温泉 25~34℃未満
温泉 34~42℃未満
高温泉 42℃以上
また、源泉の温度が高いほど、効能成分が濃い(成分が多い)傾向にあります。
お湯が熱いとお茶が濃くりやすかったり、砂糖がとけやすかったりするのと似た原理です。では、「高温泉」だけが優れているのかというと、熱すぎると肌への刺激が強すぎたり、適温に冷ますのに時間をかけなければならなかったり、加水する必要もあります。
殆どの施設で、温泉を加温したり、時間をかけて冷やしたりして使用していますが、当館のように源泉温度が96度もあり熱交換で冷やすやり方は主流派ではないのですが、加水することなく温泉の温度を下げ、さらに温水まで得る事が出来ます。
「浸透圧」による分類
温泉は各種の塩類が溶けている液体で、「浸透圧」というものを持っています。
人間の身体を作っている細胞液と等しい浸透圧を持つ液体を等張液と言いますが、これは8.8gの食塩を1リットルの水に溶かした食塩水に相当します。
この等張液を基準にして温泉を比べると次の3つに分類されます。
低張泉 等張液より浸透圧の低いもの(8g/kg未満)
等張泉 等張液と同じ浸透圧を持つもの(8~10g/kg未満)
高張泉 等張液より高い浸透圧を持つもの(10g/kg以上)
浸透圧は、2つの濃度が違った溶液を「仕切り」で分けた場合、濃度を一定にしようと、濃度の薄い溶液から濃い溶液に水分が移ろうとする力です。
薄い溶液の水分が、濃い溶液の方に流れるのです。
一方、「仕切り」が水分だけでなく、溶解物質も通す場合は、濃い溶液の溶解物が、薄い溶液の方に移ろうとします。
肌は、温泉の効能成分を浸透させることができるので、理論上は、「高張泉」の方が、成分を体に吸収しやすいことになります。
「低張泉」は、サラサラしたやさしい湯という傾向があり、理論上は、温泉の水分が体に吸収されやすいということになります。
低張泉の温泉で長湯すると皮膚がふやけやすいですが、梅干しのように水分が無くなってシワシワになるのではなく、その反対に皮膚の 表面からいくらか水が浸透して、皮膚のごく表面の部分だけ伸びる一方、その下の部分は、変化がないのでしわができてしまうのです。
つまり体に水分を与えているのです。
「高張泉」は、理論上、温泉成分が肌に浸透しやすい特長を持っています。
ナステビュウ湯の山の源泉は、勿論高張泉です。
水素イオン濃度「ph値」による分類
温泉は水素イオン濃度によるph値で下記のように分類されます。
一般的に、酸性泉は皮膚病に効き、アルカリ性泉は美肌効果があります。
強酸性泉 pH2未満
酸性泉 pH2~3未満
弱酸性泉 pH3~6未満
中性泉 pH6~7.5未満
弱アルカリ性泉 pH7.5~8.5未満
アルカリ性泉 pH8.5以上
酸性度が高いと殺菌効果があり、皮膚病に効きやすいです。中性泉は、肌に優しいです。
アルカリ度が高いと、肌の角質をとる日は美肌効果があります。
ナステビュウ湯の山は弱アルカリ泉です。
(温泉ソムリエの公式hpより引用)
以上色々な分類方法があるのがお分かりだと思います。
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今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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