2023.10.4(水)
危うし、お米の王国
新潟コシヒカリや魚沼コシヒカリは美味しいお米の代名詞的なブランドですが、今年は夏の高温と水不足でお米の等級が3等米ばかりになってしまっているようです。
今月20日時点で集荷したコシヒカリについては、1等米の割合が1%となっている一方、3等米は68%となっています。
昨年は一等米は79.9%でしたから、今年の猛暑がいかに過酷だったと言うことを物語っています。
JAや生産者は、三等米は見た目は多少落ちるが、味は全く変わらず美味しいので食べてほしいとPRしています。
元々地球温暖化で高温化してくるのは、予想されていたのですが、今年の暑さはその予想を超えた暑さだったのです。
新潟県には、コシヒカリより高温に強い(新之助)と言う品種もあります。
遅くなってから収穫する奥品種ですが、現在では県内の一部の地域農協(JA)で1等米比率が90%以上だそうです。
そして、今年新潟の話題をさらっているのが、新潟大学が開発した(新大コシヒカリ)ですね。
食味も特A級だと言うことと、3年目の試験栽培で今年の高温でも1等米比率は7割近くを維持した暑さに強い面を証明して見せました。
昨日県知事が、新潟県も暑さに強い(新コシヒカリBL)開発をすると発表しましたが、お米の新品種開発には時間がかかります。
前回のコシヒカリBL開発には15年の月日がかかりました。
現在は新技術で、期間は短くなっているといえ、7年から8年はかかるようです。
それまでは、新之助と新大コシヒカリで米王国の座を守り続けるより仕方ない状況ですよね。
ちなみに、今年の暑さでも、松之山では1等米比率は例年通り高いようです。
当館も新米は松之山産コシヒカリを間もなく食べていただく予定です。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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