2023.6.17(土)
僕が書くとタブーな問題
最近、十日町市では某日帰り温泉施設の閉館問題で賛否を分けました。
十日町市は去年の12月、越後妻有交流館キナーレにある「明石の湯」を今年度末で閉館し、再来年度、美術館にリニューアルオープンする方針を示しています。これに対し、市が施設周辺の自治組織である十日町地域振興連合会に意見を求めたところ、先月26日に回答がありました。
それによりますと7つの地区振興会のうち、美術館にしたら赤字解消や集客が見込めるのかなど「廃止に反対で継続してほしい」といった意見が3つの振興会から。対して「赤字や入館者が減っている現状を踏まえて仕方ない」といった意見が4つの振興会から挙がりました。地域振興連合会では、最終的な結論は議会の議決に委ねるとしています。市が市内の温浴施設の指定管理者に支払う委託料は、明石の湯を管理する地場産センターが最も高く、過去6年間の合計が約2億3600万円となっています。次いで「ミオンなかさと」と「ゆくら妻有」の2つを管理する株式会社なかさとが約9800万円となっています。
そっか年間で換算すると、年間の明石の湯の委託料=赤字分3,960万って事はここ6年間では年平均4,000万円の赤字でしたって事なの?
凄い金額を健康増進の為の市の予算を割いているんですね。
市全体では、日帰り温泉の委託料と言う名目の赤字補填額は凄い数字になるんでしょうね。
この問題は私は良いとか悪いとか言う立場にありません。
当館も明石の湯の1/2か1/3の委託料を頂ければ、同じ料金体制や、同じ営業体制で営業しますけど、そういう問題じゃないようです。
ここで私の回答です。
私は自分たちのビジネスには十日町市に日帰り温泉施設が多い方が良いと考えています。
それだけ、需要があるからです。
需要の全くない場所でビジネスをしていくことは不可能です。
また、同じ日帰り温泉ビジネスを行っているのですが、内容は全く違います。
温泉のお風呂に入ることは同じですが・・・・・・
似たようなビジネスはやっていますが、内容は全然違うと思っています。
そうでなければ、当館の存在価値はありません。
よく話をしますが、私の座右の銘は俳聖松尾芭蕉が「奥の細道」の旅をする中で体得した概念だと言われている「不易流行」と言う概念です。
「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」というものです。 「不易」は、いくら世の中が変わっても変わらないもの、変えてはいけないもの、「流行」とは世の中の変化とともに変わっていくものという意味です。
もう一つの意味は不易も流行も変わらない物はない、と言う意味にも取れます。
言いたい事は、ビジネスでもシステムでも、変わらない事は無いってことです。
常に時代は変わっているのだから、当館のコンセプトは本物の追求する中で、新たなチャレンジを忘れず、お客様に満足して頂く事です。
そこが当館の強みなのです。
時代の変化にいち早く対応できる柔軟さ。
完成度を上げる力
人を楽しませ、休ませる力
これらの総合力だと思うのです。
文章で書くと簡単ですが。
だから、他所の施設ではやっていない、面倒な「ご来光風呂」とか「テントサウナ」スタッフに負担をかけている、土日祭日のロウリュサウナなど取り組んでいます。
最近では「朝食プレート」など入いろ取り組んでいます。
これらの目的は、他所では体験できない、完成度の高いサービスをお手軽に提供する事です。
ロウリュサウナなどサウナのある施設であれば、取り組めます。
また、以前はやっていた施設もあります。
しかし職員の負担があまり大きく、続けていくのが大変なんです。
他にも色々な問題を1つ1つクリアしながら、進んでいます。
ご来光風呂では新潟県も朝風呂としては、素晴らしい体験が出来ると自負しています。
今の制限の中で開催していますがまだまだ、完成度は上げられると考えています。
テントサウナも、完成度はだいぶ上がったと思っています。
当館は100%民間施設です。
だから赤字になっても誰も助けてくれません。
固定資産税も他の税もお支払いしています。
当館の入館料は¥700で他の十日町の三セクの施設と比べると高いです。
しかし全国的には安い分類です。
民間施設で、この程度のお客様でやってこれたのは豊富な地下水と、高温で良質な温泉のお陰です。
それで、全国的にもリーズナブルな価格を維持さてているのだと思います。
しかし最近のエネルギー価格の高騰ではこれからも安定運営は到底無理です。
ここはお客様が減ったとしても、値上を決断しました。
もしかすると、来年更なる値上げを決断しなければならないかもしれません。
それが、ぼったくり価格だとは全国平均を見ても到底思えません。
もし仮に当館が消滅しても、十日町市には公共の日帰り温泉が多かったからビジネス環境が悪いとか、何とか言うつもりはありません。
それは当館が時代についていけなかったからだし、時代に必要としないと言われた結果がだと思うのです。
当館の出来る事は、少しでもレベルの高いサービスを提供して、一人でもお客様に喜んでもらい、日帰り温泉と言う分野で、異次元を達成した時だと思っています。
その時には、今回話題に上がった施設も、ナステビュウ湯の山があるから必要ないでしょと認識されてくるはずなのです。
そういった意味では、今回の混乱の一端の責任は当館にもあるのです。
そこまで、達成する責任が私にはある気がします。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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