写真家の皆さん、マナーをもう一度考えてください。

皆さん、ご存知ですか?
今年の5月の連休に、松代の峠の棚田に撮影に来た方が転落事故を起こして亡くなった事を。

お亡くなりになった方に心からご冥福をお祈りいたします。

慣れない山道で夜にバックしたために、路肩を外れて約20メートルに満たない斜面を転落してしまったようです。

なぜそんな慣れない狭い道路をバックで移動したのでしょうか?
どうも車が多すぎて止める場所がなかったらしいです。

ここに、有名撮影地の宿命があります。
市でも駐車場やトイレは整備してあります。
しかしピークになると、そのキャパをはるかに上回る人が押し寄せてくるようです。

実際には今年の連休には一度も私は撮影に行っていないので、現状は分かりません。

しかし人が多くなると、トラブルも増えるのが現実です。
今回は原因が交通事故かもしれませんが、カメラマンが起こした事故でもあります。

今回の事を含め、今日は地元の立場から大勢訪れるカメラマンの事を考えてみたいと思います。

立場を変え地元の人の目で見ると

観光もカメラも全く関係ない地元の住民にとっては、夜中まで車の通りが切れず騒がしいばかりか、自分の田んぼの畔や畑を踏み荒らされる。
本当に困った人たちだという人もいます。

地元のごみ問題

更にごみ問題も深刻です。
例えば事故で花をその場所に手向けたとします。
事故の身内の関係者にとっては当然の事でしょう。

しかし立場を変え、地元の方の立場で見たとします。
手向けられた花は、回収する方は誰もいません。
花はそのうちに朽ちて、野に帰りますがラッピングは永遠にその場所に残ります。
そのような事が総称してごみ問題になるのです。
今までそのようなゴミは全くなかったのが、目立つようになると地元の方は気になるのです。

さらにトイレの問題。

私もカメラマンですから、どうしても我慢できなくなり、近くにトイレがない場合、野う〇こした経験もあります。
山中でどうにもならなかったのです。
それが、峠の棚田でもかなりの頻度で起きているらしいのです。
トイレはあるけど、汚物が詰められ詰まった状態らしかったです。

さらに自分の畑や田んぼの近くに、そんなのがあったらどう感じます。
きっとカメラマンと言う人種を嫌うに違いありません。

そしてカメラマン同士のマナーの問題

或るカメラマンの証言によると、特に最近は場所の取り合いで、カメラマン同士がけんかしているのを何度も目撃して、あんな光景は見たくないし、もう行きたくないって方もいました。

マナーを守りましょうと言っても、どこまでがマナーなのかそれさえ分からない方も多いのが現実です。

そうなると、写真のメッカと言うだけで喜べない現実もあるってことを分かってもらいたいと思うのです。

最近は峠の棚田は全国的にメジャーになってきました。
僕はあの棚田が新潟県内のアマチュアカメラマンしか知らない時代から見てきました。
そして現在は、超ベテランカメラマンは卒業して、若いカメラを始めたばかりの方が主力だと聞きます。
最近はカメラも高感度になり、レンズも明るいレンズが増えた影響で、真っ暗な夜中でもきれいな写真が撮れる時代になりまた。
要するに有名撮影地は24時間誰かが撮影に来ているって時代です。

さらに、今回の事故が起きた場所の田んぼの所有者は、今年はあの田圃の耕作をしないそうです。
田植え直前まで準備してあったにもかかわらずです。
だってお1人無くなって居る訳ですから、当分耕作する気分にはなれないと思います。

当事者を批判しているわけではありませんが、立場を変えると楽しんでいる裏では地元の苦悩もあるのだと言う事を分かってもらいたいのです。

綺麗な風景を見る前に、自分の心を綺麗にリセットしなければ、よい写真や良い風景に出会えないと思うのは私だけでしょうか?

今回からこのブログに対するご意見や質問を受け付けるフォームを作りました。
コメント欄に書けばいいと思いますが、どうも使い勝手が良くない事と、公開されてしまうのですが、このフォームメールは直接私にメールが届く仕掛けです。

タグ:
カメラマンのマナー
地元民から見たカメラマン

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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