当館はなぜ、ぬるめの41℃でお風呂を調整しているのか?

今日もブログに来てくれてありがとうございます。
当館は、なぜお風呂の温度を41℃付近に調整しているかお話します。

たまに、お客様から「お風呂がぬるい!」と苦情を頂くこともあります。40℃近くになっていれば調整しますが、41℃近くだとそのまま営業させていただきます。

この付近の高齢者は43℃付近の湯温を好むこともわかっています。
特に男性の高齢者が高い湯温を好むらしいのです。

以前、十日町消防の協力で十日町・津南の入浴事故の実態を調べたことがありました。
入浴事故は冬の寒い日、女性が多いと言うのが全国的な傾向なのですが、この地域では男性の方が多かったのです。

当館のお風呂がぬるいと、苦情を言うお客様も圧倒的に男性が多いのです。
それから推測すると、この地域では男性の方が熱いお風呂を好む傾向が強いのではないでしょうか?

少し前まで、当館も42℃前後にお風呂を調整していました。
その際はお客様がのぼせて倒れてしまって、年間10数回の救急車の出動要請をしていました。
当館では、倒れたお客様が、意識があれば本人に救急車の要請を確認します。
しかし、意識のない場合は即座に救急車をお願いしていました。

それが、現在は僅か1℃程度下げただけで、救急車の出動要請は激減して、年間に数回程度に落ち着きました。
僅か1℃の差がこれだけ違うのです。

さらに、当館では次のような理由から41℃に設定して運用しています。

  1. お子様でも安心して入れるやさしい温度だから。
  2. 高温浴(43℃以上)に比べ体の負担が少なく、安心して入れる温度だから。
  3. 高い温度のお風呂より長湯が出来、その結果体の芯から温まるから。
  4. 長くお風呂に浸かっていると、その分だけ温泉に含まれる多くの有効成分が体に吸収されるから。
  5. 41℃のお風呂に入ると、副交感神経が刺激され体と心が休まるから。

などなど、まだ沢山有利な点があります。
ちなみに、当館の源泉は90℃以上あります。
ですから、お風呂の温度を高く設定るのは簡単にできます。

逆にお風呂の温度を下げるには、熱交換システムで高温の源泉を地下水の冷温で熱交換によって手間と時間をかけて下げているのです。
当然その分、手間とお金もかかります。

でも、そのお陰で地下水は40℃近く温められ、それをボイラーに送ってさらに加温して、洗い水として浴室に供給しております。
昨日も書きましたが、凄くエコでもある訳です。

お陰様で、当館ではボイラーに使用する灯油は普通の施設の施設にと比較になないくらい少なくて済んでいます。

長々書きましたが、お客様の安全のためと、そのような理由から湯温を41℃前後に調整しているのです。
もし、どうしても高温浴がお好みの方は、近くに日帰り温泉施設がもう1か所あります。
そこでは、私の体感温度ですが、43℃位で温度を高めに営業しているようです。

お客様の言いなりになり、健康被害を全く考えず、お風呂の温度を調整している施設にも、私は問題はあると思うのです。

お風呂を通じて、健康で元気に生活できる社会が実現出来たら良いな~と思っています。

タグ:
入浴事故
入浴法

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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