2018.10.10(水)
2018年~2019年 今年の冬の雪はどうなる?
今年の夏は猛暑でした。
暑い夏は、寒い冬がやってくると言われていますが?
さて今年はどうなるんでしょうか?
夏の猛暑の年は大雪?
暑い夏の年は寒い冬が来ると言われています。
果たしてそうでしょうか?
最近の夏の平均気温を見ると
右が冬の平均気温から見た関係で、ブルーが濃ければ寒冬でオレンジが多ければ暖冬となります。
同様に夏もオレンジが多ければ猛暑となりますが、相関関係は殆どなく、最近10年はは地球温暖化の影響か?夏は平均的に暑い夏が続き、冬は少し温暖化が見えますが、夏ほど温暖化していない現実が見えてきます。
つまり夏猛暑でも普通の冬だと、温度差はかなりのものになります。
もしかすると寒い冬は続く傾向なので、2017年から2018年は寒い冬だったので2~3年はこの傾向が続くのかもしれません。
その場合は確率的には寒い冬が来そうだと言えます。
寒い冬→大雪傾向となります。
※データは気象庁のデータを使いました。
台風の数から考える。
昨年から8月までの台風の数に注目しています。
昨年は55年間8月まで通過した台風の平均値は13.9個で最大数は24個、最小数は4個でした。
データを整理して、8月までに台風の数が多い年と、少ない年のそれぞれ10年の積雪の平均出してみると、データに明らかに偏りが見られました。
その結果は
最小値10年の平均積雪値は3.0m
最大値10年の平均積雪値は2.5mでした。
ここで注目数は8月まで台風が日本に来る数が少ないと、最大積雪が2割も多く豪雪傾向があるって事です。
そして、今年の8月までの台風通過数は15個で、平均よりわずかに少ないだけで、あまり極端な傾向はなかったでした。
しかし今年は8月までの台風の発生数は21個と明らかに偏りがあります。
そこで8月の台風の発生数が多い冬の津南町役場での積雪量を見てみると
1965年8月までの台風が21個の翌年2月の最高積雪2.7m
1967年8月までの台風22個の翌年の2月の最高積雪3.25m
1971年8月までの台風22個の翌年1月の最高積雪0.7m
1994年8月までの台風20個の翌年の2月最高積雪2.62m
最近多い年では2004年18個通過で翌年の平成17年2月では3.2mでした。
津南町の役場の積雪は平均で2.2m程度です。
ここでは8月までの台風発生数が多い年は、そのシーズンの冬は豪雪傾向だという事が分かりました。
しかも極端に小雪な年もあり、平年並みと言う事がないみたいなのです。
つまり、8月までの台風の通過数から言うと、今シーズンの冬の雪は大雪傾向ですが、もしかすると極端な小雪になるかもしれない、平年の年にはならない傾向ある事が分かりました。
ジェット気流蛇行(北極振動)
ジェット気流蛇行が異常気象の引き金になるとよく言われます。
これは一部の現象で上空では世界的に偏西風が蛇行した結果なのだと思います。
この偏西風蛇行には大きなパターンがあって大きく振動する+パターンと殆ど振動しない-パターンが知られています。
ここでネットに載っていた 筑波大学 計算科学研究センター 田中博山の日本の異常気象と北極振動の関係のレポートを紹介します。
図4は日日本の異常気象と北極振動の関係本海側に記録的な大雪をもたらした2005年12月の大気大循環と海面水温の特徴をまとめたものである。「平成18年豪雪」と命名されるに至ったこの豪雪により死者が134人に達し、1963年(昭和38年)の「38豪雪」に次ぐ戦後2番目の雪による自然災害となった。新潟県津南町では4mを超える積雪、また、太平洋側の名古屋市でも20cmを超える積雪を記録するなど、積雪を観測している全国339地点の内、106地点で観測開始以来の12月の最深積雪の記録を更新した。この時の上空のジェット気流はシベリアにリッジ、日本海付近にトラフを
伴って大きく蛇行し、シベリアの第一級の寒気が日本付近に流れ出していたことがわかる。そのため、月平均気温の平年偏差は東日本で-2.7℃ 、西日本で-2.8℃ となり、1946年に地域平均の統計が開始されて以来の低い記録を更新した。この年の12月の記録的な低温および大雪の理由として、第1に北極振動指数が負に転じ、これにより北極圏からの寒気の吹き出しが12月中断続的に続いたことがあげられる。筑波大学 計算科学研究センター 田中博 日本の異常気象と北極振動の関係より
このレポートを読むと、北極振動の大きなうねりで、寒波が日本上に居座ると大雪になる事があるって事でしょ。
つまり、今年は振動数がプラスかマイナスか?ですよね。
今までは台風の数も多い原因の一つが偏西風の蛇行ですからプラスですよね。
プラスが確実に豪雪に繋がるわけではなく、大雪になる可能性があるって感じでしょうか?
年末の偏西風の状態をチェックするにはここを見ると良いかもしれません。
では?なぜこのような偏西風が蛇行したり、地球規模で北極振動と言った現象が起きるのか?現在は、詳しくは分かっていませんが。
しかし北極振動が大きく+タイプに振動している場合は異常気象に繋がる可能性もあるわけです、そして現状(10月上旬)では偏西風が蛇行しているので、豪雪になる可能性もあります。
エルニーニョ/ラニーニャ現象
これも一概に言えませんが、エルニーニョだと暖冬傾向でラニーニャ現象は寒冬傾向だと言われています。
では今年は?
エルニーニョに振れる可能性が非常に高いことが予想されています。
つまり、気象庁の長期予報では暖冬傾向の予想で、南ほどその傾向が強いという予報になっています。
まとめ
今年(2018年~2019年)の十日町の冬はどうなるでしょうか?
気象庁の現在の傾向から言うと暖冬傾向のようです。
つまり全体には気温は高めでしょうが、、、、
北極振動が不安定です。
冬に寒波が流れ込むと超豪雪もあり得ます。
つまり、今年の冬は気象庁の予報でもわかる通り暖冬傾向ですが、では小雪か?となるかと言うと、そう単純ではなくダークホースは季節風の蛇行が現在のよりさらに大きい時は寒波が流れ込んで、短期間でドカ雪が降る可能性もありますので、注意が必要です。
さらに、秋口に今年はカメムシの大発生で、家に入ったカメムシ退治で閉口していますが、このような年は大雪という言い伝えも気になる点もあります。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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