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ナステビュウ湯の山の強み→地下水と温泉

手前が集水槽 奥が貯水槽で地下水を約200トン貯蔵できます。

ナステビュウ湯の山には、大きな強み――いえ、自然からの恵みがあります。
それが「地下水」と「温泉」です。

当館を建設する約30年前、ある素晴らしい計画が立てられました。
それは、地元に豊富に存在する地下水を活かすというものです。

豊富で良質の地下水

この地域は主に「凝灰岩」という地層で構成されています。
凝灰岩は風化すると砂のような地層となり、大量の水を含む性質があります。
その地層を狙って、数百メートルに及ぶ横井戸を掘削することで、豊富な地下水を確保できると考えられたのです。
その狙いは見事に的中し、大量の地下水脈を掘り当て、以来30年以上にわたり、私たちはその水源を活用させていただいています。

写真にある上部の施設が、地下水の「集水槽」です。
ここには、3本の長さ数百メートルにおよぶ横井戸がつながっています。
本社の高橋組が、一流のボーリング職人が頑張って掘った井戸です。
これらの井戸は今でも枯れることなく、安定して地下水を供給し続けています。

集水槽内部の横井戸

写真をご覧いただくとお分かりになると思いますが、出口の水にはほとんど着色がありません。
右端の井戸がやや赤みを帯びていますが、これは鉄分によるものです。
つまり、この横井戸から得られる水は非常に豊富で、かつ良質な地下水だということなのです。

次に、写真下部の巨大な水槽についてご紹介します。
ここは、集めた地下水を一時的に蓄えるための「貯水槽」で、約200トンの水が貯蔵できると聞いています。
この施設があることで、たとえ地下水の供給量が一時的に減っても、安定して水を供給できる仕組みになっています。

安定して豊富な源泉井戸

三角の屋根が電源棟

そしてそのすぐ近くには、「源泉井戸」もあります。
意外と知られていないかもしれませんが、ナステビュウ湯の山の温泉は自家源泉です。
約30年前の掘削当初から、温泉は自噴していました。

自噴していた頃の源泉

ところが、今から8年前の2017年5月8日、その温泉が突然完全に止まってしまったのです。
それまで元気に湧いていた温泉が、一滴も出なくなった――。
その時の衝撃は、今でも忘れられません。

2017年5月8日に自噴が止まりました。

そこから復旧を目指し、現在の姿に至るまでには、さまざまな試行錯誤と努力がありました。
今振り返っても、背筋が寒くなる思いです。
でも、どんなことがあっても決して諦めない「ナステビュウ湯の山のDNA」は、こうした出来事を経て育まれてきたのだと思います。

現在では、毎分100リットル以上の温泉が安定して湧出しています。
その泉質について「旅館街の松之山温泉と比べてどうなの?」と思われる方もいるかもしれません。

実は、松之山温泉の旅館街でも複数の源泉井戸から温泉を供給しています。
それぞれの成分分析を比較すると、ほとんど差はなく、「同じ温泉」と言っても差し支えない範囲です。
ナステビュウ湯の山の源泉も、同様の成分構成であり、泉質は申し分ありません。

私たちは、この豊富で良質な温泉資源を活かし、すべての浴槽を毎日「高圧洗浄」で清掃し、完全な「かけ流し(寒水)」でお客様にご提供しています。
これもまた、当館の大きな強みの一つです。

温泉施設の日常管理について

豊富な地下水と温泉を利用し、当施設では以下のような管理を徹底しております。

浴槽の温泉は毎日全て入れ替え、清掃しています。
具体的な作業としては、その日の温泉を全て排水した後、高圧洗浄で浴槽内を丁寧に清掃し、新湯を貯めて翌朝オープンしております。
あまりご存じない方もいらっしゃいますが、お客様に安心してご利用いただくため、これを毎日繰り返しています。

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