(2023年~2024年)今年の冬は寒いの?雪はどうなる?【新潟版】

温泉が止まって休館中は大雪だった。その頃のナステビュウ湯の山(埋っている)

毎年恒例になりつつある冬の予想をしてみたいと思います。
但し、私は気象予報士でもないですし、特別気象を研究しているわけでもない普通のおじさん・・・・いやおじいさんです。
だから的外れなこと書いてあっても一笑して許しね(笑)
しかし、今年は分りやすいのです。
だって気象庁は「今年は暖冬だよ!」と言っているようなものなのです。

エルニーニョ現象

現在はエルニーニョ現象の真っただ中で、その傾向は更に強くなると予想されています。

気象庁ホームページより

上の図でもわかる通り、今後エルニーニョ現象は沈静化するどころか、冬にかけて更に深まる傾向だと予想されています。
これによると、今年の冬は+3℃近く水温があがりそうな【スーパーエルニーニョ現象】に発展しそうです。

気象庁のHPより

具体的な北陸地方に及ぼす現象は、
・北日本を中心に近海では海面水温が高い状態が続くでしょう。
・エルニーニョ現象と正のインド洋ダイポールモード現象により、積乱雲の発生がインド洋熱帯域の西部で多く、東部からインドネシア付近で少なく、太平洋熱帯域の日付変更線付近で多いでしょう。このため、上空の偏西風は、華中から日本付近で北に蛇行しやすく、東・西日本と沖縄・奄美を中心に暖かい空気に覆われやすく、また、これらの地方への寒気の南下が弱いでしょう。

簡単に要約すると偏西風の蛇行により、寒波が南下しにくく、更に日本会付近の海水温も高い傾向が続くって事だと思います。

エルニーニョ現象が起きると、過去どうなったか?

細かいメカニズムは省略しますが、エルニーニョ現象が起きると日本では、冷夏や暖冬になりやすいと言われています。
これはあくまでも傾向ですから、必ずそうなると言うわけではないのです。
最近は異常気象が極端でどうなるか分からない、と言うのが本音だと思いますが、前にも書きましたが、今年はエルニーニョ現象でも海水温が非常に高くなることが予想されて、スーパーエルニーニョとなる可能性が高くなっています。
そして気象庁では、こんな想定をしているようです。
これも新潟県を含んだ北陸地方のみを抜粋しました。

10月
  • 北・東日本と沖縄・奄美では、天気は数日の周期で変わるでしょう。
11月
  • 北日本日本海側では、平年と同様に曇りや雨または雪の日が多いでしょう。
  • 東・西日本日本海側と沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
12月
  • 北日本日本海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多いでしょう。
  • 東・西日本日本海側では、冬型の気圧配置が弱いため、平年に比べ曇りや雨または雪の北日本太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
  • 東・西日本太平洋側では、低気圧などの影響を受けやすいため、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。

と予想されています。
では実際過去は?
調べてみるとペルー沖の海水温の上昇が+3℃近く上昇した年の積雪量(30年平均)と比較してみると。

1972年春~1973年秋  この年の積雪78%
1982年春~1983年秋  この年の積雪96%
1997年春~1998年秋  この年の積雪74%
2014年春~2016年秋  この年の積雪67%
4回の平均で79%になるので、松之山の平均積雪量が3.08mなので、今年は最大積雪量が2.43mと計算上なります。
但し、積雪量は気温より運に左右されやすく、確度に難があるので、その点は考慮する必要があります。

北極振動

田中先生の予想モデル

マスコミでも、あまり一般的に取り上げられていませんが、私は大雪の原因の大きな要素だと思っています。
今回は詳しくは説明しませんが、冬期間この北極振動がプラスだと大雪傾向で、マイナスだと小雪傾向だと言うことが分かっています。
しかしまだ研究が進んでいないのか?
北極振動の予想があまりありませんが、田中先生(筑波大学?)の予測モデルによりと、今年の冬はマイナス傾向にあるようです。
この事からも、今年の冬は暖冬傾向だと予想されます。

大雪のリスク

2022年末に発生し大きな被害をもたらした大雪はJPCZによるものでした。
JPCZとは、日本海寒帯気団収束帯(Japan-sea Polar airmass Convergence Zone)の略称です。 テレビなどのメディアでは、俗称として「雪の線状降水帯」や「線状降雪帯」と呼ばれることもあります。
2023年の夏は記録的な猛暑です。
このおかげと、地球全体の気温上昇で、日本海の海水温が以上に高まると私は考えられています。
エルニーニョの項目でも、日本の近郊の海水温が高いと説明があったようですが、このように記録的な暑さで海水が温まってしまったため、冬になってもその状態は続くと考えられます。

今年の冬は平均気温は高く全体的に暖冬傾向ですが、たまに来る寒波はあります。
規模は大きくなくても、温度差で海面から上昇する水蒸気の量も例年より多く、発生した水蒸気で、ゲリラ的に発生する冬版の線状降水帯JPCZ(日本海寒気団収束帯)が多発する可能性があるのです。

この状態は風向きにより、どこに発生するか分からず、短期間で大雪をもたらします。
これが発生すると大規模な交通麻痺や都市機能が不全になったり大きな影響が心配されます。

私は雪国は暖冬で雪が少なめな半面、普段あまり雪が降らない地域が短時間に大雪に見舞われるリスクは例年よりはるかに高まると心配しています。
今年は暖冬だから、大雪の心配はないと考えるのは早くて、暖冬だったけど大雪だったと言うことも十分あり得ます。

私たちの心得

色々調べましたが、現状は暖冬傾向のようです。
しかしゲリラ的に発生するJPCZは、いつどこで、発生するか全く予想が付きません。
だから警戒が必要なのです。
十日町市のように、大雪に慣れた地で、一時的に大雪が降っても対処可能ですが、新潟県でも都会部で大雪が降れば、交通の麻痺は避けれず、過去の意も多くの教訓を残してきました。
分からないから警戒する。
予め電気が止まっても、慌てないように最低限の準備をしておく。
食料は電気が来なくても食べられるようなものを、2~3日分の備蓄をしておくなどの備えは最低限必要なようです。

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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“(2023年~2024年)今年の冬は寒いの?雪はどうなる?【新潟版】” への2件のフィードバック

  1. 目黒 将 より:

    北極振動がマイナスだと寒気が中緯度付近の日本に流れ込み大雪の可能性が高くなるのでは?

  2. mikio より:

    コメントありがとうございます。
    その点は私も専門家ではなく、良く分からないのですが、過去のデータを見ると北極振動がマイナスの場合は、北極の寒波があまり動かず日本にも強烈な寒波が来にくいと判断しましたが、私が間違っているかもしれません?

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