私たちはプロとして皆さんが健康になれるように頑張ります。

今月から日に2本のブログ投稿になります。
その分、密度の濃い内容になるように頑張ります。

さて、新年度も当館のお風呂は42℃を超えないように調節して営業します。
知り合いには、「お前の所は温くて入った気がしない。俺の知り合いも皆温いと言っているぞ!
と言われました、苦笑ですね。
別に反論しませんでしたが、「鷹の湯さんは熱めなので、泉質はほボ同じなので、そちらを勧めます。」と答えておきました。

確かに高齢者は熱めのお風呂が好きです。
だから熱めに調整して営業するって手もあります。

でもそれは、お客様の健康を考えるととてもリスクの高い入浴法なんです。
以前も紹介しましたが42℃以上の高温の湯につかると、数分間でも血液の凝固にかかわる血小板が活性化し、さらに血液の固まりを溶かす作用は衰えてしまうそうです。
それによって、心不全や脳卒中のリスクは飛躍的に高まります。

熱いお風呂に入ると、体の防御反応でβエンドロフィンという物質が分泌されます。
これは苦痛を和らげるための脳内麻薬物質です。
熱い湯に常に入っている方は、この脳内麻薬の中毒で、お風呂で心筋梗塞か脳卒中で倒れるまで止められないのです。

ですから、健康的という見地では41℃以下のお風呂が望ましいのです。
温い温度のお風呂にゆっくり入ると、体の芯から温まり、今度はヒートショックプロティンという物質が分泌されます。

この物質は、肌をきれいにし、体もキビキビと動きやすくなり、頭の回転も早まるらしいのです。

だから入試や大切な試験の前には特にぬるめの湯にゆっくり浸かると良いのです。
最近はスポーツ選手が大切の大会の前に、このような入浴法を導入しているのだそうです。

熱い湯は気持ち良いと思っている貴方、その入浴法では、いつかお風呂で倒れる可能性があります。
早めに発見されれば、回復も可能でしょうが、長時間発見されない場合は、最悪の事態もあり得ます。

それに、ぬるめのお風呂に入ると、副交感神経が刺激され、心も体も休まるばかりか、胃腸が活発に活動したり消化液を十分出したりして、消化も良くなります。

もう一つ気を付けてもらいたいことがあります。これはお風呂の温度に関係ない事ですが、ダストレ・モラートの法則というのがあります。

これは、お風呂に入ると毛細血管が拡張し体の表面に血液が集中し、消化器血液が行きわたらなくなり、消化器が動かなくなるそうです。

医療機関で検証した結果なので信頼性は高いと思いますが、食後すぐにお風呂に入ると、消化不良を起こすばかりか、内臓に負担が掛かる事に成ります。

ですから、食事を取ったら1時間位は横になるなり、休んでからお風呂に入った方が良い訳です。

もっと良いのは、温いお風呂に入って、副交感神経を刺激して、消化器の動きを活発にして、30分程度休むと血液が胃腸に回りますので、その後お食事を食べる方法がベストです。

参考にされてください。

タグ:
βエンドロフィン
ダストレ・モラートの法則
ヒートショックプロティン
入浴法
脳内麻薬

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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