松之山温泉で良く言われる「アブラ臭」って?

ナウテビュウ湯の山の冬の露天風呂

ナウテビュウ湯の山の冬の露天風呂

温泉用語に「アブラ臭」という言葉が良く使われます。
松之山温泉でも、よく使われる言葉です。
では、この「アブラ臭」って何でしょう?

実際に温泉に石油成分が含んで、油の臭いのする温泉もあるでしょう?
しかし、松之山温泉は石油成分が含んでいるわけではないです。
源泉で油が浮いているってことはありません。

しかし、初めての方に聞くと、強烈の「アブラ臭」がするのだそうです。
我々は松之山温泉独特の臭いだと認識しています。

実際に温泉に油成分を含んで「アブラ臭」がする温泉もあるでしょう。
例えば新津温泉は近くに油田があった地域です。
ここでは、強烈な石油臭さを感じるうそです。
※温泉に石油が混じっているかどうか、未確認です。

他にも「モール泉」となどは、濃いものになると石油やコールタール・アスファルトなどに通じる刺激臭が感じられるものがあります。

元々アブラと言っても、昔の動植物の有機物由来の炭化水素が主成分ですので、温泉にそれに近い成分が含まれていると「アブラ臭」がしても全然不思議でありませんね。

特に松之山温泉の様に化石海水型の温泉は太古の海水が高温高圧の地下に封じ込められたタイプの温泉です。
地中では原油が出来るのと似たような過程を辿り、石油と同じ物質が薄いながらも含まれていると考えても無理が無く、石油と同種の臭いがするのは当然とも言えます。

松之山温泉で臭いの話をさせていただくと、もう一つ不思議な事があります。
それは、普通温泉は時間がたてば臭いは薄くなりますが、松之山温泉は時間がたって、おそらく酸化するためだと思われますが、更に違う強烈なにおいがします。
当館は原則的に、湯船のお湯は営業終了後は全部払って、よく日は新しいお湯で営業しているので、どちらかというと、鉱物的な硬い感じの臭いがします。
いずれも、匂いをかいだだけで効きそうな感じがしてきます。
つまり、この匂いも温泉効能では大事な要素で、この温泉は効くよと脳に合図を送っている役目をしているのかもしれません。

温泉も一括りに出来るほど単純ではなく、非常に個性的な温泉も多いのです。
それがまた、温泉の魅力でもあると思います。
今回は温泉の「アブラ臭」と匂いについて書かせてもらいました。

タグ:
アブラ臭
化石海水型温泉
松之山温泉
温泉の匂い

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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