2017.8.1(火)
松之山温泉のような、高張泉に入浴する時に気を付ける事!
松之山温泉の泉質名はナトリウム・カルシウム ─ 塩化物泉(弱アルカリ性・高張性・高温泉)です。
浸透圧って何さ?
今回お話しするの温泉の浸透圧の事です。
殆どの方は浸透圧なんて意識していないですよ!殆どの人が気にしていませんが、そんなに重要ではない事が泉質名に入りますか?
しかも( )の中に入れてあるって事は重要だって事ですよね?
今日はそんな意識していないけど、実はすごく大事な話なんです。
浸透圧っ何?
ここで浸透圧について勉強しましょう。人間の細胞液と同じ浸透圧を持つ液体を等張液と言いますが、これは8.8gの食塩を1ℓの水に溶かした生理食塩水と同じになります。
つまり、違った濃さの溶液を少しずつ成分が通過できるような仕切りで分けた場合、二つの溶液の濃度は同じになろうとし、濃い溶液から薄い溶液に成分が移動します。
この力を浸透圧と呼びます。
分かったような分からないような?ですよね。
簡単に言うと、高浸透圧の温泉は吸収が早いって事です。
温泉の浸透圧の基準
温泉の浸透圧は3種類に分類しています。
低張泉(8g/kg未満)等張液より浸透圧の低いもの
等張泉(8~10g/kg未満)等張液と同じ浸透圧を持つもの
高張泉(10g/kg以上)等張液より比較して3つの分類に分けているのです。
ここでは、濃い温泉は皮膚を通じて、成分が体に入りやすくなりますし、逆に薄い温泉は、それほどでもありません。
この等張液と温泉を比較して3つの基準に分けています。
つまり、分かりやすく言うと、低張泉は誰も浸透圧を気にしないで入浴できる温泉。
等張泉は体調と相談して、病後や体調の悪いときには、気を付けて入浴する温泉です。
効果高い高張泉
ここでお伝えしたいのは、高張泉のお話です。
実は高張泉って少ないのです。
十日町でも松之山温泉だけです。
新潟県内でも海岸側を除くと本当に少ないと思います。
温泉は濃度が濃ければ、浸透圧も高くなる傾向にあります。
これは、温泉の成分が体内に入り込みやすく、体内のミネラルなどの成分が 濃縮されるとともに、体内から汗などの水分が出ていきます。
結果的に老廃物や毒素なども排出されやすく、デトックス 効果が期待されます。
体感的には身体を芯から温め、いつまでも ぽかぽかしてきます。
さらに、松之山温泉のように塩分の強い温泉は殺菌効果により、アトピーなどの皮膚炎などに効果があると考えられます。
さらに殺菌成分のヨウ素とかメタホウ酸などの濃度も濃く相乗効果が期待されます。
ですから、夏場の汗疹などのトラブルなどに有効だと言われています。
さらに塩分が肌に付着して、汗の蒸発を防ぐため、保温効果がよく、冬でも湯冷めしにくい為、神経痛、慢性リューマチ、冷え症などの症状にも効果が期待されるのです。
高張泉のリスク
こんなに効果が高い松之山温泉のような高張泉は、温泉基準の10倍もの成分を含んでいる訳ですから、かなり濃い温泉ということが出来ます。
ですから、なれないと湯あたりしやすい温泉と言うこともできます。
一般的に高張性温泉に入浴する際には、入浴前にも水分を取り、入浴後にも充分な水分を取るようにと、体調管理に気をつける必要があります。
また、長湯をするとのぼせやすくなりますので、最初は数分程度の入浴に留め、調子を確認すると良いです。
まとめ
今日のお話、少しは役に立ったでしょか?
お薬でも効果の高いお薬は副作用も強いのです。
だから松之山温泉のように高張泉に入る時は、到着したら少し休んで、入浴30分前に水分補給を忘れず、無理をしないでほどほど入浴、さらに分割入浴をして、入浴後に水分補給で仕上げする事が大事なんです。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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