2015.3.9(月)
「雪国春耕」は松之山をテーマにした写真集の最高傑作
写真家の橋本紘二さんが、今度また写真集だすんだよと、何気なくつぶやいた。
「春を呼ぶ村」の再出版の写真集を出すんだ。
また、同じ写真で増刷するの? と聞くと、「いや、多少は違うよ」と多くを語らなかった橋本さんでした。
それが今日、出来てたての本を届けてもらった。
勿論、全て白黒の写真だけで構成されている。
新しく撮影した写真は一枚もない。
橋本さんが昭和の50年代足しげく通った当時の写真だ。
写真集を手の取った時の第一印象は、「立派な写真集だ」
新人時代出した「春を呼ぶ村」の時代とは実績が違う。
出版社の評価の違いが、本の出来に反映したのだろうか。
そして、今回写真集を見せてもらって感じた事。
「春を呼ぶ村」と写真は殆ど同じはずなのに、印象がまるで違う事です。
今から40年も前の松之山を生き生きと蘇らせているだ。
当時の松之山の活気も、苦しみも喜びも、そして息遣いまで聞こえてきそうです。
そこには、暗さだけ悲惨さだけ表現しようとした意図は微塵も感じられない。
高度経済成長の時代に、取り残されまいとするエネルギーも、純粋さや素朴といった入り混じった松之山を感じる事が出来る。
逆に白黒写真だと言う事が、見る私たちに色を想像させてくれる素晴らしい写真集です。
お世辞でも何もありません、私は松之山をテーマにして、こんなに素晴らしい写真集を見たことがない。
本当に未来に残すべき傑作の写真集です。
今回は橋本さんに特別お願いして、当館の売店でも若干部数販売することになりました。
写真が分からなくても松之山に住んでいたり、縁のある方、購入しても絶対後悔はしないと思います。
特におすすめするのが、松之山出身者の方ですね。
値段も¥3,600(消費税別)とやや高額です。
しかし価値は絶対あります。
Amazonでも販売していますが、こちらに来るついでがありましたら、当館の売店でも販売しております。
現在は橋本紘二さんは松之山に移り住んで活動しておいでです。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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