2016.4.12(火)
ナステビュウ湯の山がヘラクレスオオカブトを育てている訳
皆さん、ナステビュウ湯の山では、ヘラクレスオオカブトの幼虫を育てています。
殆ど経験も知識もないところからのスタートでした。
実は当館では以前プレゼントするために、ヘラクレスオオカブトを2ペア飼っていたことがりました。
その1ペアから卵が6個見つかり、そのうちに2個が羽化し、そしてそのうちに1匹の幼虫を育てたのがきっかけで、現在に至ります。
キョロロの小林研究員とお話してたら、松之山の温泉熱と、きのこ工場から出る廃菌床で、両方捨てるものですが、それらを上手に組み合わせて、ヘラクレスオオカブトを養殖出来たら良いですねって話をしました。
餌は日本のカブトムシと同じでも多分大丈夫でしょう、みたいな感じのスタートでした。
山から、ナメコの廃菌床が2年間野外で腐食したものを採取してきて、当館で育てているヘラクレスオオカブトの幼虫に餌として上げました。
なんで2年間かと言うと、これも小林研究員に聞いた話ですが、キョロロでも、日本のカブトムシの幼虫を大量に捕まえるそうなんですね。その時数も多く、元気にぷりぷり育っているのが、廃棄して2年間腐らせた廃菌床だそうです。
それから、目覚めちったんですよね。
何とか育って現在は冬越しもして、現在20グラム位に成長しましたよ。
色々ネットで調べると、ヘラクレスオオカブトは、大きくなるので、餌のマットは栄養豊富じゃないと、大型の成虫にならないそうです。
そして、野外の廃菌床には問題が有ります。
ミミズとか他の虫さんも混入してきて、部屋に入れておくと、色々な虫やコバエが凄いんです。
品質にもばらつきがありそうですから、将来養殖までたどり着くには、自分でカブトムシマットを作らなければいけないと思い、現在は要らなくなり捨てる直前の半生のなめこ工場からもらってきた廃菌床を2か月発酵させて作った自家製カブトムシマットをエサにして育てています。
このように餌まで自作できないと、養殖の道も挫折してしまいます。
スタートが松之山である捨てるような廃材をつあかって養殖して、ビジネスモデルを作ろうという考えですから。
カブトムシマットは販売もしてますが、買ってきてそれで育てても、本来の意味が半減以下に落ちますよ。
実績のある、カブトムシマットを買ってきて、年中エアコンで調整された部屋のみで育てる。
その方が確実かもしれませんが、それでは僕らがやる意味がないです。
ここが大事なんですよね。
趣味で楽しんでいる人が、そんな風にやればいいんです。
僕の目的はあくまでも養殖可能かどうか、見据えることにあります。
その為には余分な温泉の余熱と、松之山ナメコ工場で廃棄される廃菌床から自家製マットを作り、それをカブトムシマットして、ヘラクレスオオカブトの幼虫の餌として育ってくれると、可能性ががぜん広がります。
現在その自作カブトムシマットに交換して育てています。
でも、マットを使うのが早すぎたか、再発酵してしまい、これは全部(現在は後日幼虫を購入して18匹育てていました。)落ちる(死ぬ)と覚悟しましたが、落ちたのは2匹だけで現在は済んでいます。
今後餌が合わなくて、さらに死んでしまう確率もありますが、かといって、購入したカブトムシマットで育てても意味はないですよね。
このプロセスでやっと養殖の道も見えてくるわけで、完全に無理だと分かれば、撤退も辞さないと思っています・・・・・
って言うか、うまく運ぶ方が可能性少ないですから。
ごめんよ、ヘラクレスオオカブトの幼虫君たち。
君たちは完全にモルモットなんだよ。
しかし、可能性が高い非常の面白チャレンジだと思っています。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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