ライスロボを導入します。

十日町のコシヒカリは、本当に美味しいお米です。

この地域の米は「魚沼コシヒカリ」とも呼ばれる、全国でもトップブランドの産地です。

当館では松之山産のお米を使用しています。

品種は「天水こしひかり」。実は本社・高橋組で生産しているお米です。そのため一年分をまとめて確保しています。

保存は玄米のまま、専用の低温保存庫で管理。

だからこそ、一年を通して味のブレが少ないのです。

良い素材も、きちんと調理しなければ美味しくなりません。

それが料理の基本です。

これまでは一般的な炊飯器でご飯を炊いていました。

そこで今回、「ライスロボ」を導入することにしました。

ライスロボは、旅館や大量に米を扱う施設で使われる業務用の自動炊飯システムです。

全自動で安定した炊き上がりを実現でき、一年を通して美味しいご飯を提供できるのが強みです。

ネックは導入費用。通常は150万〜200万円ほどかかります。

正直、今の状況でどうするのかと思われるかもしれません。

意外な協力者が現れました。

弟です。

弟は新潟で飲食店を営んでいましたが、今年1月に閉店しました。

倒産ではなく、自ら区切りをつけた「自主閉店」です。やり切ったので後悔はないと言います。

私は弟の料理を高く評価していました。

どこにでもある素材を、驚くほど美味しい一皿に変える技術。まさにプロの技です。

最高の素材を、最高の技術で提供する。

その姿勢は本当に素晴らしいと思っていました。

しかし、品質と価格の差を埋めるのは、結局は自分の労働時間です。

最近はお弁当やおせち中心の営業でしたが、根強いファンに支えられてきました。それでも体力・気力の衰えを感じ、60歳で引退を決めたようです。

弟は60歳で引退。

一方、兄は70歳が見えてきても、引退の文字はまだ見えません。

源泉ストップ。

1年3カ月の休館。

グループの支援で再開した直後にコロナ騒動。

さまざまな出来事が重なり、大きなビハインドを抱えた運営でした。

ようやく軌道に乗り、「これからだ」と思った矢先の今回の騒動。

それでも、私たちの仕事はお金のためだけではありません。

気まぐれで扱いの難しい特上の温泉。

その温泉を基盤に、ここへ来てくださるお客様に明日の活力を養っていただくこと。それが私たちの使命です。

だから、倒れずに頑張れるのです。

そんな私たちを、弟も応援してくれました。

そしてライスロボを譲ってくれることになったのです。

順調にいけば、これからはさらに安定した、美味しいご飯を提供できるはずです。

3月中旬には移設が完了します。

弟の店の味を、今度はナステビュウで。
今後の食堂に、どうぞご期待ください。

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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“ライスロボを導入します。” への2件のフィードバック

  1. すわっち より:

    先週土曜日に、お邪魔をしてお買い物をさせていただいた際に、対応された方々はどなたなのだろうと思っておりましたが、弟さん御夫婦だったのだろうと、ブログから推察いたしました。
    たくさん購入したわけでもないのに、誠実に御対応いただきありがとうございました。
    私が、埼玉県から年に5・6回お邪魔をさせていただいているのは、温泉の良さだけでなく、食事をはじめとする居心地の良さがナステビュウさんにはあるからです。あと、時々開催される奇抜な企画や頻繁にアップされるブログは、社長さんの個性を感じ魅力的で、「私もこうありたい」と思うことが多いためです。
    私も弟さんと一緒で、この春35年続けた仕事に自ら区切りをつけ、第二の人生をスタートさせます。以前の社長さんのブログのおかげで、「やり切った」と言える終わり方が概ねできそうです。ありがとうございました。
    今後は、健康寿命まで十数年しかないことを憂いるのではなく、逆手にとっていこうと思います。「負け犬で終わらない18条」を私も人生訓としつつ、自分探しの旅を続けなければと思っております。その旅の途中途中で、またナステビュウさんのお湯に浸かりたいです。
    1日も早い再開を心待ちにはしておりますが、気長に待たせていただきますので、作業等、安全には十分お気をつけてくださいませ。

    • mikio より:

      すわっち様

      先日はご来館いただき、また温かいコメントまでお寄せいただき、本当にありがとうございます。

      お買い物の多少に関わらず、足を運んでくださること自体が私たちにとってはありがたいことです。
      そのように感じていただけたこと、何より励みになります。

      埼玉から年に5・6回も通ってくださっていること。
      温泉だけでなく、食事や居心地、さらには企画やブログまで含めて評価してくださっていること。
      経営者として、これ以上の言葉はありません。

      そして――
      35年間続けられたお仕事にご自身で区切りをつけられるとのこと。
      本当にお疲れさまでした。

      「やり切った」と思える終わり方ができそうだというお言葉、私の拙いブログが少しでもお役に立てたのなら、これほど嬉しいことはありません。

      健康寿命を憂うのではなく、逆手に取る。
      まさに第二章の始まりですね。

      「負け犬で終わらない18条」を人生訓に、とのことですが、あれは本来“自分自身への戒め”ですので、同志ができた気分で心強いです。

      人生はまだまだ道半ば。
      自分探しの旅の途中、疲れたときにはぜひまた松之山のお湯に身を預けてください。

      再開までお時間をいただいておりますが、その言葉に甘えず、一日も早く、そして安全第一で準備を進めてまいります。

      またお会いできる日を、心より楽しみにしております。

      本当にありがとうございました。

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