十日町の除雪のポスターに見とれる。

十日町の除雪PRポスターですが、まず写真の素晴らしさに目を奪われました。

構図が素晴らしく、どこでこの景色を撮影したのかと興味をそそられました。きっと足を使ってこの場所を探し出したのではないでしょうか。手前の道路が奥の山々へと続く構図も見事で、バランスが完璧です。
個人的には若干空の面積を抑えても良いかと感じますが、全体のバランスは美しく整っています。

技術的にも目を見張る点が多く、特に使用レンズはおそらく70㎜～200㎜のズームで、100㎜ほどの焦点距離で撮影されていると想像します。
メインの被写体である小さく写っているロータリー車が、あの明るさで撮影されたにも関わらずブレが全くなく、雪を勢いよく飛ばしている様子もクリアに映っています。
これは意図的にシャッタースピードを速くして撮影したものと思われ、素晴らしい判断です。

さらに、背景の山々までピントが合っており、F8程度の絞りを使用しているのではないでしょうか。現在のカメラはISO感度も2,000くらいまで上げられると思われますが、それでも画質が保たれています。

奥の山に朝日が当たっている様子も見逃せません。手前の道路と山、空の明るさに差があるにも関わらず、見事に調和が取れており、ハーフNDフィルターや画像処理で露出を調整していると感じました。
おそらく異なる露出で撮影した写真を重ね合わせて、巧みに仕上げたのでしょう。

カメラマンの腕前は十日町でもトップクラスで、その写真をプロの技術で加工した相棒との連携の成果が表れていると想像します。このポスターの前でしばらく立ち止まり、細部まで見入って感動しました。本当に素晴らしい仕事です。
但し、本人には全く確認していませんので、すべて私の想像で書いています。