これからのお風呂業界の刺青やタツゥーの問題

最近のタツゥー・刺青の状況

最近若い方は抵抗無しにタツゥーを入れる方が多くなったと思います。
特に外国の方は抵抗無しにファッションでタツゥーを入れている方も多いと思います。

プロスポーツでもボクシングでもタツゥーを入れている方が多いですね。

日本人選手でも、私が見たのは世界チャンプの井岡一翔が左腕を中心に入れていますね。
井岡一翔選手もタツゥーを入れた当時は色々言われましたけどね。プロボクシングの世界ではタツゥーは一般的になっていますよね。
レスリングも総合格闘技もそれなりに、タツゥーの選手はいますが、アマチュアスポーツでは少ないようです。

例えばレスリングとかボクシングではアマチュアは余タツゥーを入れている選手は見かけませんね。
そして、大相撲も誰も居ませんね。
もし刺青力士がいたとしても、相撲協会が認めないでしょうね。

温浴業界の入れ墨・タツゥー問題

一般人の感情

私達温浴業界は入れ墨・タツゥー問題は大問題なのです。

そんなのファッションでも日常化してきているんだから、開放すればいいじゃないですか。
と仰る方も多いとおもいます。
ではお聞きします。
貴方が日帰り温泉のお風呂に入っていて、もし隣に方が背中一面に見事な紋々が入った方がいたらどう思いますか?
別に気にしないよと言う方もおいでだと思います。
しかし9割近くの方はビビると思います。
9割もないとしても6割以上の方がそう感じると思います。
つまり大多数の方がそんな感情を抱くと思うのです。

タツゥー・刺青が入っている方は

法律的には?

法律上、浴場の営業者に入れ墨・タトゥーがある人の入浴禁止を義務づけた規定はありません。
公衆浴場法4条では、「営業者は伝染性の疾病にかかっている者と認められる者に対しては、その入浴を拒まなければならない」旨を定めていますが、それ以外の事由による入浴拒否義務については定めていません。
銭湯など公共性が高い場所での入れ墨入浴の拒否は、刺青した側の権利の侵害に当たるので法律違反になる可能性が高いです。
しかし、スーパー銭湯や温泉は、「その他公衆浴場」に分類され、物価統制令による入浴料金統制を受けません。
つまり、低料金で統制されている銭湯よりも公共性が低く、入浴客を選ぶ権利も比較的あるとされています。
そのため、スーパー銭湯側の判断で、特に法律の根拠なく、入れ墨客の入浴を拒否することも容認されていると言えます。

各温浴施設の本音

この刺青・タツゥーを完全開放している施設もあります。
施設の本音としては、タツゥーは良いけど刺青は勘弁してほしいという本音もあります。
日本では入れ墨(刺青)=反社勢力=暴力団組員と言う図式を連想してしまう。
もし隣にそんな人がいたとして、何か言われたらどうしようと委縮するのも無理ないし、普通の反応だと思います。
しかし暴力団関係者の方お断りと表示しても、効果はないと思います。
この問題は、現在棚上げ問題です。
もっとタツゥーをしている方が人口の5%とか10%になると、無視できない数字になるので、本気で対応すると思います。
しかし実感的に数パーセントしかいないのに、その人を開放すると、逆に一般の方が敬遠するので怖くてできないのです。

それでも開放している施設はある。

それでも勇気をもって、刺青タツゥーの制限のない施設も少数でありますが、あります。
さらに条件次第ではOKと言う施設も多いです。
例えば、タツゥーシールと言う製品があります。
それは10㎝×10㎝程度の大きさですが、それを張って隠れる場合は、施設で販売しているタツゥーシールを購入して、貼って頂ければ入浴OKと言う施設です。
十日町では多分当館だけこの方式を採用しています。
他にもお風呂cafeグループはこの方式です。
と言うか当館が真似したんですけどね。
と言う感じで完全排除ではなく、一部可能の方式を取っています。

まとめ

こんな風にタツゥー・刺青問題は根が深いんですね。
北海道の恵庭市のある施設のように、民族的なタツゥーもダメとか言われてると、国際問題にもなってしまいますし、アイヌの方々やアボリジニー方々やそういった民族伝統もダメとなるのか?
また、旅館ではそれほど入浴人数が少ないので、空いている時間に大浴場で入浴すればそれほど問題になりません。

しかし入浴人数の多い日帰り温泉では、空いていても誰か必ず見ている感じになります。
このように業態によって同じ温浴でもスタンスは違ってきます。

オリンピックで変わると言う意見もありましが、コロナで外国の方は来ませんでした。
さあ、これからどうなるでしょうか?

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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“これからのお風呂業界の刺青やタツゥーの問題” への2件のフィードバック

  1. 乃木弘之 より:

    お疲れさまです。私は数年前まで市営温泉施設の施設長をしておりました。
    当市は海外からの観光客も多く、市の方針としてタトゥー/刺青をした方の入浴もOKでした。なので、他の施設で拒否された背中に立派な紋々を背負った方々の利用が多かったです。平日昼間は展覧会場だと常連さんが笑っていました。
    地元利用者さんは見慣れた光景なのか苦情はありませんでしたが、市外県外の利用者さんからは直接の苦情、苦情の電話、ご意見のお手紙などをいただくことが年に数度ありました。しかもその意見の過激な事、そこまで刺青を嫌悪するのかと思うほどでした。
    オリンピック前には、後からみんなの意識が変わるとか言われてましたが、無理でしたね。こちらはみんなで楽しく入浴してほしいだけなのですが。

    • mikio より:

      乃木さん、コメントありがとうございます。
      刺青の問題は本当に奥が深いですよね。
      問題は任侠の刺青と、ファッションのタツゥーがある事ですよね。
      そして我々は区別して、別な対応が出来ないって事ですよね。

      私も全面開放しても良いんじゃないかと思っていましたが、刺青の方(日本の伝統柄の方です)と一緒にお風呂に入ったら、なんか委縮して嫌だな~と感じました。
      勿論何もされたわけでも、何か言われたわけではありません。
      ああ、お客様ってこんな気分になるんだと思いました。
      何か解決策があったら教えてくださいね。
      今回はコメントありがとうございました。

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