2019.9.10(火)
お風呂の水質検査と殺菌の考え方!
私たちは、公衆浴場として衛生管理には気を付けています。
私たち温泉を利用している施設によっては泉質も設備も全然違います。
それを総じて皆さん同じに管理してくださいっておかしくないですか?
利用者が多い施設、泉質の成分が濃い施設、衛生管理がしっかりしていない施設などは、レジオネラ菌汚染のリスクが高いと言えます。
今月もようやく浴槽の水質検査した結果が届きました。
勿論結果はオールOKでしたが、当然と言えば当然なんですが・・・
厚生労働省が決めた基準で大丈夫でしょうか?そんな高リスクな施設は、それなりの管理が必要だと思うのです。
公衆浴場における水質基準等に関する指針(厚生労働省)
1.水質基準
10CFU/100mL未満であること。
つまりほとんど検出されてはならない基準です。
2.検査頻度
浴槽水等の水質検査は、循環式浴槽の形態によって以下のとおり、定期的に行うこととされています。
・毎日完全換水型:1年に1回以上
・連日使用型:1年に2回以上(浴槽水の消毒が塩素消毒でない場合、1年に4回以上)
当館の場合は毎日完全換水していますので、年一回で基準を満たしていることになります。
検査費用も1か所あたり¥6,000程度で、最近は安いところは¥4,000前後でやってくれるところもあります。
当館の場合は露天風呂と内風呂男女ですのですので、合計4か所で1回に14,000円程度の費用をかけている計算になります。
なぜ5倍の頻度の年6回も検査しているんでしょうか?
それは年1回程度の検査では、万が一の事態が起きた時には対処が遅くなるという判断からです。
衛生管理で最も大事な点
当館が考える衛生管理の最も重要な点は、毎日の衛生管理だと思うのです。
仮に浴槽水にレジオネラ菌が発見されたとします。
では過酸化水素などの強い薬剤で浴槽を消毒すればそれで解決・・・・
とはならないと思っているのです。
日常管理のどこかに穴があったから、菌が検出されたので、それを見直さなければ、またいつか同じことが起きる可能性が高いのです。
当館は日常の消毒は営業が終わってから行います。
毎月の消毒は休館日に行います。
また4か月に1回、かなり強力な薬剤で配管内を洗浄しています。
その結果が最近一度も浴槽水から大腸菌も、レジオネラ菌も検出されない結果となっているのだと思っています。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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